Furina ちょっと!「
かわいい人だ」だけ言い残して寝ないでよ、僕の目を覚まさせて置いていかないでよ!キミってば本当に、本当にずるいんだから!
no
リオセスリってば、どうしてここまで僕に好かれているのか分からないとか言っててさあ。まあ、彼のこういう自信が無いところも、彼らしくて素敵だと思うんだけど。それはそれとして、せっかくなら本人にも魅力を知ってもらいたいだろう?だから、これまたちょ〜〜長いお手紙を渡して、思う存分彼を褒めたんだ。そしたら、想像以上に喜んでくれたみたいでね。「
さっきから顔が火照ってしょうがないんだ」とか言いながら、顔を真っ赤にしていたよ。しかもそのあと、しっかり自己肯定感が上がってた。なんなら、自惚れてる、とも言ってたね。もう僕がいなくなるなんて心配もしてないらしい。ふふ、彼がそのくらい安心して自惚れられる環境をつくれたのなら、この上なく光栄だ。でも、今度は僕の方が不安というか、心配になったというか。彼、本当にびっくりするくらい
僕に顔を見せてくれるんだ。今まではそれこそ、たくさんのお友達と一緒だったわけだから、1日1回会えたらラッキーってくらいだったんだけど……ふたりきりの場所を設けてからは、本当にたくさん、僕に時間を割いてくれてさ?でも、彼と話したいのは僕だけじゃないだろうし、お友達を待たせていたら申し訳ないなと思って、彼に言ったんだ。負担になってない?お友達の方は大丈夫?って。そしたら「
負担?何が?まさか。俺が此処に居たいから居るのであって、負担なんて言葉は微塵も頭になかったよ。優先順位的に言えば圧倒的にあんたの方が上だから。」とかサラッと言われちゃって、思わずその場で顔を手で覆っちゃったよ。まったく、……眠りたい時に眠ればいいのに、寝落ちる寸前まで話してくれるキミがすき。だけど、微睡んだ頭で「
かわいい人だ」だけ言い残して眠ちゃうなんてさ!もう、僕だけ不完全燃焼みたいじゃないかあ!はあ……案の定眠れなくなっちゃったから、彼が書いてくれたラブレターたちを寝物語にして、どうにか眠ることにするよ。
気づいたら僕のお友達から本棚に入れられててびっくりしちゃった。僕の日記のデザインで気づいた?それともたまたま?だとしたら僕たち、ほんと〜に運命だね!久しぶり、〝先生〟!