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1 :オレピエセ
2023/08/11(金) 14:54:52
映画について語ったり、情報書いたりと、映画の事ならなんでもここに書いてください。
2023年、今年はマリオ映画で映画館盛り上がりが止まらない模様の為、久しぶりにスレを立てさせていただきました。
今年9月15日のスーパーマリオ 魔界帝国の女神🗽4Kを見逃せません。
次スレは>>990が立ててください。
立てられない場合は他の方にお願いを出してください。
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498 :げらっち
2025/04/25(金) 18:50:28
本日は、ターミネーターについて。
この作品は、1・2・3・4・ジェニシス・ニューフェイトの、6作の映画からなる(他にも映画以外の媒体でのシリーズ展開があったようだが、ここでは除外)。
ニューフェイトの興行的不振により、映画シリーズは打ち切られてしまった。
1・2は非の打ちどころの無い傑作だというのが、多くのファンの共通の思いだろう。
一方、3以降はかなりの賛否両論…というか、否定的な意見が多い。
まず、1は原点にして頂点と言っていい。
陳腐なCGや特殊メイクがまた良い味を出しており、ボロボロになりながらも執念深くただ追いかけてくる話の通じない機械、というのをこれ以上望めないくらい上手く表現できていた。
後発の作品で、シュワが「追う側」を演じなくなってしまったのが、残念でならない。
「続編は1を超えられない」というジンクスを見事にひっくり返したのが2。
シュワを味方に付けるという逆転の発想。絶望的な存在だったシュワが一変、頼もしく、カッコ良く、そしてちょっぴり人間味ある存在に思える。
敵役であるT1000も、「これ以上万能ではダメ」というギリギリの絶妙のラインを攻めてくる。重厚なシュワとは全く違う、クールでスタイリッシュな新たな「ターミネーター」を創造してくれた。
顔と乗り物奪うのが得意なT1000…
大小のツッコミを入れさせてもらうと…
大 タイムパラドックス起きない!?
小 せっかくダイソンさん説得したのに、強行突破して死傷者増やしたのは何故!?(ダイソンさんなら事を荒立てずに特別保管庫に入れるのに…)
この「1の敵役だったシュワを味方に付ける」という大趣向は、2の一作限りだからこそ許されるべきだったように思う。
その節度をわきまえなかった制作者により、3・ジェニシス・ニューフェイトと、ただの「2のパクリ」が量産されることになるのだった。
もはやシュワがただの味方で面白くない。また敵対すればよかったのに…と思う。
T1000のような、シュワに匹敵する「敵側のターミネーター」も現れず、シュワが強すぎるため、緊張感が無い。
3の敵であるTXは、刃物以外の武器を出せなかったT1000に対し、火器も生み出せる上位互換であるが、変身能力などただのパクリである上、女性である必然性が無い…
ジェニシスの敵であるT3000(インフレしてない?)は、液体だったT1000に対し、気体(粒子状)…であるが、小奇麗になり過ぎてしまったCGで、逆にそんなに恐怖を感じない…それと、この映画全体の演技力が低く、緊迫感が無い…CGより演技で魅せて欲しいものである。
ニューフェイトのレヴ・ナインに関しては、本当に、何とも言い難い…
色々な要素が中途半端であり、今までの作品からちょっとずつパクって作ったようにも思える。比較的、TXに近い。演者も印象に残りにくい。何故この人なのか?いっそ、スタローンターミネーターでも出せばよかったのでは?(やめい)
ジェニシスとニューフェイトは、純粋な「追う、追われる」の要素が薄く、やたら煩雑なストーリー展開になっているのもマイナス点。
その上、1・2至上主義が見えている。2までの枝葉末節の要素に拘り、1や2が「なぜ面白くなれたか」を研究せずに作ってしまったのだろう。
そんな中、4だけは(ファンからの評価は低いものの)2の栄光に捕らわれず独自の路線を行った、秀作に思えた。
4も「追う、追われる」の要素が無く、もはやターミネーターとは言いにくいのだが、実は過去作にほとんど捕らわれておらず、1本の映画としてみるとなかなかのものなのダ。
ジェニシスとニューフェイトは1や2を懐古するあまり、3と4を無かったことにしてしまったが、4の路線を突き詰めていったほうが面白いシリーズが作れたように思える。
オリジナリティを出し不人気だった4と、中途半端に過去作要素を引きずって更に人気を無くしてしまった、ジェニシス以降の作品…
要するにターミネーターシリーズは、未来の話なのに、懐古主義が悪い結果を招いてしまった例に思えるのだった。
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499 :マキスピカ
2025/04/28(月) 09:21:16
今週「君どう(そんな略し方する?)」やるのね。多分観られないと思うが
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500 :亞狗兎
2025/04/29(火) 20:50:49
金ロー?録画るかな
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501 :げらっち
2025/04/30(水) 13:09:38
34 仮面の男
パトリック・パクグーハンの趣味が炸裂してしまった回。
恐らくは彼の、スパイを演じたいという欲求、スパイとコロンボを絡ませてみたいという願望を、素直に形にしたのがこの回なのだろう。独特で印象に残るシーンが多い一方、少々他の話から浮いている感じはぬぐえなかった。
前回の外交官、次回の闘牛士、次々回の魔術師と比べても、今回は「その職業(スパイ)である必然性の無い」犯行なのである。
スパイなら人1人消すくらいいくらでもやり方があるだろうに、どうしてあんなに原始的なのか…
スパイの描き方も、摩訶不思議。何でみんな、あんなに目立ってるの?
2種の遊園地のシーンは他の回では見られないような魅力はあるが、スパイが密会の場所として選ぶには違和感のあるチョイスである。実際、写真撮られちゃってるし。スパイは遊園地好き!?
スタインメッツという架空の人物の存在も、謎である。
殺人のために用意したにしては大掛かり過ぎるし、そうであれば実際の犯行の不用意さがかえって目立つ…
メルビル爆破もよくわからない。殺すならまだしも、半殺しにしたんでは不利な証言をされてしまうだろうに。メルビルに罪をなすり付けたいのか、スタインメッツを犯人にし煙に巻きたいのか…狙いがいまいち見えてこない。
コロンボが接待を受けるシーンは『祝砲の挽歌』の延長線上にあると取れなくもない。が、何故かせっかく開けて貰ったワインに手を付けず、葉巻もほぼ吸わないコロンボ…何で?
これらの意図を探るならば、「マクグーハンが描きたかったものを数珠つなぎにした」というのが正解かもしれない。要するにシーンの集合体であり、全体的な整合性は二の次、というワケ。
CIA部長との密会、屋敷での接待、と「謎のシーン」を挟みつつ、解決は意外にも「いつも通り」。すなわち、犯人のトリックのぼろを見抜くという、前作や次作と違いオーソドックスなコロンボ風なのダ。
しかしそのアリバイトリックも、自由に動かせる時計では何のアリバイにもなっていない、という問題点はある…
手札を交互に出していくのは、ラストでもそう言っているように「勝負事」風であり、世界情勢が決まり手となるのも諜報部員らしい面白さではあるのだが。
また、時計の鐘がキーワードになるのは、同じくアリバイ崩しを決まり手とした『アリバイのダイヤル』を意識しているようにも思われる。アリバイ崩しが直接逮捕に結びついたのは、全作でもこの2作限りである。
ちなみにこれらのずさん要素は、
「高い地位を持ちながら、単身、原始的な犯行」→『完全犯罪の誤算』
「自由に動かせる時計でのアリバイトリック」→『復讐を抱いて眠れ』
と、何故か新シリーズのマクグーハン物に引き継がれちゃっている。どうして~?
ちなみに、「闇夜に2人が密会し、車に関連する犯行があり、クラクションが鳴り響く」というのは、前作でも全く同じシーンがあった!!
このように似たシーンが隣り合った回で見られるのは、
「入院中の患者に対し薬品を仕込む」→『溶ける糸』と『絶たれた音』
「ラスト、犯人が、ドラマの中核にあった大事な物を海に投げ捨てる」→『毒のある花』と『別れのワイン』
がある。
しかし今回は演出まで似ており、マネしたの?と素朴に疑問に思った。
さて色々書いたが、CIAにあれほど妨害されながらも、ただひたすら「目の前の殺人を解決しようとするコロンボ」はカッコ良かった。
つまりコロンボは犯人を逮捕さえできれば、犯人が逮捕されたことで国際情勢で不利益が生まれようと、お構いなしなのである。何故かというと、コロンボシリーズは犯人逮捕の瞬間にドラマが終わるからである。
前作と今作、2作続けて「警察を超えるような権力を濫用する犯人との対決」シリーズだった。
マクグーハン筆頭に、レスリー・ニールセン、ヴァル・アヴェリー、ヴィト・スコッティ、ブルース・カービィと、演者が豪華な回でもあった。
クレイマー刑事、コロンボと対照的に真面目でせっかち…
彼は途中からばったり出なくなってしまうが、前半の、犯人と被害者の足取りを辿る、珍しい「通常捜査」を描くために駆り出された、と考えれば納得できる(大抵の回ではコロンボが瞬時に犯人を見抜くため、通常捜査は行われないことが多い)。
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502 :コウタ
2025/05/05(月) 10:38:24
『マインクラフト the movie』観てきたよ!
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503 :げらっち
2025/05/05(月) 10:47:45
どうだったべ?
クッパも演じたジャック・ブラック氏が気になるが…
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504 :コウタ 【感想】
2025/05/05(月) 11:00:37
オーバーワールド
(いわゆるあのマイクラのブロックで囲まれた妙にカクカクした世界のこと)
内でのスティーヴと仲間たちの大冒険が面白い!!世界観もばっちり再現している。
ストーリーはオーソドックスでひょんなことからスティーヴが暮らすオーバーワールド内に迷い込んだ人たちが
陽気な性格のスティーヴと共にオーバーワールドを支配しようと企む悪の親玉を倒して脱出する為、オーバーワールドを大冒険するという話。ちゃんとクラフト能力も出てきます。
良かった点
オーバーワールド内の世界観と大冒険が面白い!仲間と彼らが作り出した武器も個性的。スティーヴは陽気で豪快な小太りのおっさんの為、好みが分かれそうと言えば分かれそうだけど、個人的には好きですね!
少し気になった点
仲間たちがオーバーワールド内に迷い込むまでの現実世界でのやり取りが若干退屈。彼らの苦悩による話もちょっとありきたり…。
少しだけ強引に話を進めている箇所がある。
突如ミュージカル風に入る歌が少し寒い
先の展開が読めてしまう箇所がある
どちらと言えばストーリーは子供向け
ーとかなり厳しい意見を述べましたが、物語自体は割と面白かった。世界観やキャラクターの個性、武器を始め個性的なアイテムが面白い。スティーヴの声優って山ちゃん(=山寺宏一さん)だったんですね。
ラストの一気に超リア充になった村人には笑いましたw
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505 :コウタ
2025/05/05(月) 11:03:31
感想書きましたが、『一部物語のネタバレあり!!』
閲覧は自己責任で
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506 :げらっち
2025/05/05(月) 11:11:20
スティーブのあの感じが看板だったのでは?
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507 :コウタ
2025/05/05(月) 20:04:53
>>504
※誤字を修正しました
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508 :げらっち
2025/05/11(日) 22:52:57
>>456 これ。
パイレーツとTFは3作目まで完璧レベルで面白かったと思う。
ターミネーターは1・2と比べると3が劣るものの、それでも3は正統派な続編、という感じだった。
この3コンテンツは、トリロジーを終えた後、更なる一歩として、今までの流れを刷新するような「4作目」を作った、という点でも共通している。
個人の意見だが、3コンテンツの「4作目」は、いずれもトリロジーには及ばないものの、1つの映画作品として非常に完成度が高かったように思う。何より、過去の流れを一度断ち切った勇気を称えたい。
ところが興行収入や評価面で思うようにいかず、評価の高かったトリロジーが足枷になるなどして、「新たな一歩は失敗だった」という烙印を押されたケースが多いように思う。
この3コンテンツは、いずれも5作目で「トリロジーの要素を中途半端に持ち出して、更に失敗してしまった」ように思える。
パイレーツの「5」は、3までのキャラや要素を引っ張ってきた結果、ファンサービスこそあれ3や4と整合性の取れない内容になり、大幅にパワーダウンしたと思う。
TFの「5」は、3と4の最悪に中途半端なハイブリッドとなっており、いずれの要素もぶち壊しにしてしまったと思う。3もその節があったが、監督の趣味の数珠繋ぎ感が強い(しゅんトロンはそれをリスペクトしたのか?)。
ターミネーターの「5」は、3と4を歴史から抹消し、1と2の新たな続編を作ったが、これも失敗。ファンサに凝って、原点を忘れてしまったかのような酷い有様だった。続く「6」も、同じ塩梅。総合的に一番ひどかったのは「5」にも思えるが…
「4」を見下して懐古要素に頼った結果、「5」で余計に大失敗してシリーズを崩壊させてしまった、というのが共通のパターンだった。
4作目が成功した例はダイ・ハード。
3作目までの雰囲気から変わり、4でいきなり近代的になるのだが、「フィジカル無敵オヤジ」と「サイバーテロ」という対極の要素をぶつけて、シリーズの骨格を保ちつつ、見事に新たな面白さを生み出したのが最高にクールに思えた。
続きになるほどつまらなくなる映画が多い中、ダイ・ハードは4作目までどんどん新たな面白さを生み出していたからスゴイ。
が、やっぱり5作目で失敗&シリーズ終了してしまうのだった…そんなに甘くない。
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509 :げらっち
2025/05/14(水) 13:46:05
35 闘牛士の栄光
メキシコ出張編。
海外で事件に巻き込まれるパターンは『ロンドンの傘』と今作のみであり、今作は、ロンドンの時以上に「その風土に根差した事件」を描けていたと思う。何よりもメキシコの雰囲気が印象的。
ちなみに今作は『歌声の消えた海』の直後の話らしい。旅行中に2度も殺人事件に出くわすコロンボは、江戸川コナン並みに死神の素質がある。
『ビデオテープの証言』~『仮面の男』が、時系列の何処に位置するのか、という疑問はあるが…
今作は、ミステリとしてかなり完成度の高い作品である。が、何故か評価されることは少ない。何故だ…
やはり、「牛に人を殺させる」というのは犯行として緻密ではない(麻酔針の跡など、露骨な痕跡である)上に、動機の解明という、コロンボらしくない「視聴者がワカラナイ謎解き」に時間を掛けている点、ラストがスッキリしない点で評価されにくいのだろう。
動機をわかった上で見返すと、随所に、丁寧にフラグが立てられているのがわかる。
メキシコの伝統について語ったり、過去の栄光に酔いしれるモントーヤは、なかなかの貫禄。ラストも品格十分で、感動する。但し最後の説明が蛇足だった気もする。天候についての疑問は先にモントーヤに話しておき、その後ラスト、にすればよかったような?
今作と、2作前『ハッサン・サラーの反逆』は、監督が同じテッド・ポスト氏である。
ポスト氏は、どちらの作品でも「外国の犯罪を暴く」という試みをしており、それが対極のシチュエーションになっているのも面白い。つまりアメリカ国内で治外法権を濫用し好き放題するハッサン・サラーに対し、今回はコロンボが外国に出向いており完全アウェー。権限が効かない中で、地元の英雄の犯罪を暴くのである。
立て続けでは印象が被るからか、『仮面の男』を挟んでいるというのも面白い。
そして、サラー、仮面の男、今作と、3作続けて「警察を凌駕する権力との対決」シリーズだった。外交官、CIA、他国の英雄、と、本来ならコロンボの権限の及ばない相手に対し、通常捜査で喰らい付く、というのが3作の醍醐味だった。
その捜査の橋渡しとなるサンチェス警部との絡みも良かった。
脇役では、クーロも上手かったが、牧童ミゲルが光る。荒野の七人2では敵の親玉を演じていました。
更にポスト作品の対極要素としては、ラストもある。饒舌に喚き散らしたサラーに対し、一言も発さず、負けを認めて去るモントーヤはカッコ良かった。
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510 :げらっち
2025/05/14(水) 15:47:59
ジュラシックシリーズ7作目、ミッションインポッシブル8作目がやるが、あまり魅力を感じない…
どちらのシリーズも、第1作がどうして面白かったかを、忘れてしまったような状況だからだ。
ジュラシックシリーズは、ワールドになってからというものの、「恐竜は人間やコンピューターでは到底支配できる相手ではない」という1の教訓を、完全に忘れてしまったかのようである。
ワールドシリーズの主人公オーウェンは恐竜を乗りこなす超人的な男であるし、無駄に綺麗になったCGの改造恐竜からは、恐怖を感じない。
ミッションインポッシブルは逆に、CGが主流になったことへの反逆とも言うべき「全て実演」のアクション映画だが、スケールがデカくなりすぎて、絵空事である。もうスパイじゃない…
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511 :げらっち
2025/05/19(月) 10:49:46
>>499
君どうに関しては、「考察そのものを楽しむ映画」なのだと思う。
どういうイミがあるとかではなく、考察するというそのプロセス自体を楽しませる、というのが駿の思惑に思える。
だから賛否両論あるのも、意味がワカラナイと叫ぶのも、駿の思うつぼに思えるのだ。
深く考えすぎると混乱するので、単に考察を楽しみたい、という人にはお勧めできる映画かも。それ以外の人にとってはただのつまらん2時間…
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512 :げらっち
2025/05/21(水) 11:22:58
36 魔術師の幻想
魔術師というと奇抜だが、マジシャンなので、前3作よりは庶民的。
マジシャン役がこの上なく似合うジャック・キャシディ3度目の登場や、待望のウィルソン刑事再登場など、ファンサービス色の濃い作品になっている。
しかも単なるサービスではなく、マジシャンという職業やウィルソン刑事の存在に、しっかり必然性があったのも良いところ。
ジャック・キャシディと魔術師という取り合わせは、神。
華やかだがどこか胡散臭く、一見すると紳士的だが、自尊心が高く、虚栄心に満ちている…という役どころは、いつも通り。そしてまたも女たらし。女性を口説くシーンなど、お約束のサービスシーンに思える。
今作はジャックが火を扱うシーンが多いが、実はジャックはこの撮影の直後、火事に遭い焼死している…つまり今作は遺作となってしまった。
それを踏まえて見ると、最後のジャック退場シーンは切なく、あの写真は遺影に見えてくる…()
お待たせ!ウィルソン刑事再登場は本当に嬉しかった。
絶妙な張り合いを見せた『悪の温室』の時と違い、今作では名コンビになっている。この2人の捜査をもっと見たかった…
ウィルソンと話す時のコロンボは敏腕刑事風で、早口。やはり犯人に対する「じらし」は戦法だったようだ。
ワードセンスも冴えていたと思う。
性格がよくわからないクレイマー刑事よりも、この2人のタッグがもっと見たかった…
ちなみに今作もクレイマーで成り立たないことも無かったが、クレイマーは緩慢なコロンボに対しせっかちなキャラ。今作のコロンボはいつもと比べきびきび動くため、ウィルソンの方がマッチしていたのだ。
実は、ミステリ的には、そこまで凝ってない。
マイクを使ってのアリバイトリックはそれ自体面白い物ではないし、タイプライターの履歴という決まり手は、明らかなマイナス点。
だがそんなミステリ的弱さを感じさせないのが、随所にちりばめられたマジックによる演出。犯行の方法、アリバイトリック、犯人との対決、ウィルソンとの掛け合い、ささいな聞き込み捜査(ギロチンは『汚れた超能力』で使われます)、そしてラスト、全てにマジックを絡ませることにより、華やかで退屈のしない90分に仕上がっていた。
「犯人と被害者の対決」がシンプルなのも良かった。
こんなにシンプルな男の対決は『死の方程式』、『パイルD-3の壁』、『意識の下の映像』、『自縛の紐』、そして今作くらいか。
これらの被害者には、今作のジェローム以外、「犯人には殺されるほど憎まれているが、妻には愛されている」という共通点があった。
また、意識の下の映像のノリス、自縛の紐のスタッフォード、今作のジェロームは、そろって高級料理を美味そうに食べている(食べながら犯人に憎まれ口を叩く)という共通点もあった。意外に憎めないオヤジたちなのだ。ていうか、犯人の方が人格破綻しているケースが多い。
コロンボシリーズの殺人動機は「金目当て」or「邪魔者の抹殺」というシンプルな物の方が、対決に集中できるから面白い。
新シリーズでは『完全犯罪の誤算』、『犯罪警報』などがそれに当たるが、複雑な対決構図が増えた結果、シンプルな面白味は消えていった…
ちなみに今作と前作は、珍しく犯人の実子(娘)が登場していた。
しかし『愛情の計算』の時と違い、子の登場に必要性が無かった。今作のサンティーニは愛情の見当たらない男だったので特に…
ジャック登場3回目といえばだが、前2回の登場時の要素も見られた。
『構想の死角』要素…殺人を特定の誰かになすり付けるのではなく、「プロの仕業」に見せかける。『第三の終章』では本当にプロの殺し屋が出たけど…
『第三の終章』要素…「鍵」が鍵になる。本来なら開けられるはずの無い鍵を犯人が開けた、というところが着眼点になる。「ビューティフル!」という独特の言い回し。
ファンサービスといえばだが、
この次の作品『さらば提督』は最終回のつもりで用意されていたらしいし、今作は最終回の1話前という事で、カーテンコール的作品のつもりで作られたのではないか。
そう考えるとジャック・キャシディ、ウィルソン刑事、マイケル・ラリー、犬、コロンボのコート、とお馴染みの要素がそろって顔を出したのもうなずける(チリは『自縛の紐』の断食以降1回も出ないけど…)。
マイケル・ラリーがあんなに喋るのは、36回目の登場にして初めてだった。
小ネタ。
サンティーニの偽名が原語版では「マーサ・ワシントン(大統領の妻)」だが、日本語版では「ジョージ・ワシントン」となっている。日本人にはマーサは馴染みがないという事で、こうしたのだろうか。
コロンボの「ハッ!」「ホッ!」という謎のセリフがある。
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513 :げらっち
2025/05/27(火) 22:31:12
37 さらば提督
問題の回。
どう評価すべきか、非常に難しい…
この作品に関しては、「コロンボシリーズとして」「ミステリとして」「1コンテンツとして」の、3つの側面によって評価が変わってくる気もする。
逆に言えば、『権力の墓穴』、『逆転の構図』など、3つの側面のどこから見ても面白いと言える作品もたくさんある。
さて今回のネタバレだが、旧シリーズで唯一「犯人当て」を扱っている作品である。
『二つの顔』はその露払い的作品と言えたが、今回はそれ以上に、「コロンボらしい謎解き」からはかけ離れている。関係者一同を集めて長々と説明する(推理ショー)一般的ミステリのような内容になっている。
1 コロンボシリーズとしての評価。
今作は「最終回」として用意されたらしい。倒叙が途中から犯人当てに変わるという大仕掛けは、最終回用の特注だったというワケ。
36作品かけて培ってきた倒叙ミステリの伝統を、最後の最後でぶち壊す、というのは、エンターテインメントとしてはアリだったと思う。まあコロンボシリーズは人気を受けてこの先も続くのだが。
前半の倒叙部分にロバート・ヴォーンをレッドへリングとして起用したのは本当に冴えていた。ぱっと見で彼が犯人と思えるし、コロンボがすぐにヴォーンに喰いつくことに何の違和感も無いもの。
但し「コロンボ」と「犯人当て」の親和性の低さは、大問題だった。
コロンボシリーズはあくまで倒叙だから面白いのであって、コロンボの論調で長々と犯人当ての説明や実演をやられると、眠くなる。
最終回だと思って最後の「まだまだやめられませんよ」「もーちょいやらせてもらうよ」を聞くと、謎が解けるかも?
2 ミステリとしての評価。
まずはヴォーンを見せかけの犯人として、更に後半、ジョアナを偽の犯人に仕立てて物語は進行していく。2人にもきちんと動機があるように描かれている。
しかし真犯人は(ネタバレ)漁夫の利で財産を得ようとした甥スワニーだった、というのが結末である。
ミステリとして見るとそつなく最低限のことはできているが、ありきたりすぎて、可も無く不可も無く……といった感じである。
コロンボシリーズで犯人当てをするという特別さが優先され、ミステリそのものは50点レベルの物になってしまったように思う。
そしてミステリとして致命的な問題点だが、演出がかなりわかりにくい。
『二つの顔』もそうだったのだが、視聴者への隠し事を多くする場合は、もう少しわかりやすい誤誘導とネタバラシをしてほしいものである。
3 1コンテンツとしての評価。
2でも書いたが、今作は倒叙であるかないか以前に、単にコンテンツとしてわかりにくく、面白くない。
勿論戦犯は監督のパトリック・マクグーハンだろう。『仮面の男』の時は癖こそあるが何とか見られる作品だったのに対し、今回は1つの映像作品として非常に見にくい。ハッキリ言って退屈する場面がいくつもある。
重要じゃないシーンに尺を裂き、全体的に間延びしているし、ぼかしたような独特の演出が続いたと思ったら、急に凡庸な学芸会的演出(ヴォーンに時間への拘りを指摘するシーン、船尾の名前を見て閃くシーン、そして最後の謎解きにおける諸々の描写)になったりと、本当に何を目指しているかわからなかった。
コロンボが犯人当てをするという特別な脚本を、上手く映像化できなかったように思う。
中でもダメっぷりを披露したのが、金魚の糞のようにコロンボについて回るクレイマーとマックの存在である。
常に性格のよくわからないクレイマーが、今回は特によくわからない存在だったし、マックの性格も全然わからない。そもそもマック、必要か?
コロンボは基本的に単独捜査が持ち味であり、必要性の無い2人もの部下を常に従えているのが、邪魔くさかった。
間違った真相に喰い付いたり、犯人当ての際に意気込んで説明をする人材が必要だったのだろうが、クレイマーとマックは絶妙にその役割を果たせていない。ウィルソンでもいいし、もっとシンプルに空回りするような刑事が1人いれば、わかりやすくなったのではないだろうか?
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514 :げらっち
2025/05/28(水) 11:12:09
時計の音を聞かせて反応を見る最終的な決まり手も、筋は通っているが、決定的証拠とは言い難く、スッキリしない。
犯人像的にも、フレッド・ドレイパーは脇役が似合う役者であり、やはり犯人として貫禄が劣ったように思う。
最後も犯人がコロンボとほとんど目を合わせなかったり、直接的な逮捕の描写が無かったり、無駄に長い解決後のシーンが続いたりと、いつものキレの良いコロンボとは真逆の、快感の少ないラストになったと思う。
役者面を見ると、ロバート・ヴォーン、『白鳥の歌』のジョン・デナー(今回の役名はスワンソン。また白鳥…)、『ロンドンの傘』のウルフリッド・ハイド・ホワイト、フレッド・ドレイパー、ブルース・カービィ、ジョン・フィネガンと、今までの役者が多く出ており面白かった。
執事タナー、生き返ったのか!?
総評。
テンポが良く、スパッとした解決が持ち味の旧シリーズの中にあって、今作はテンポが悪く、ラストも締まらない。個人的な話になるが、自分の祖父もこれを間延びした作品となじっていた。
倒叙を脱ぎ捨てる魂胆を認めたとしても、演出面に大きな難があり、これは駄作と言ってよい気がする…
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515 :げらっち
2025/05/31(土) 18:07:01
『ミッションインポッシブル フォールアウト』を改めて見たが、やはり、傑作だった前作ローグネーションと比べると劣るように思う。
トムがやりたかったアクションの数珠つなぎではないのか?と思ったが、実際にそうらしい。
『トランスフォーマー 最後の騎士王』など、シーンが主体で、それを散りばめられる脚本を後から考える、というパターンは意外とあるみたいだ。
フォールアウトは特にそれが顕著で、ストーリーに必然性が薄く、無駄に複雑だった。登場人物たちの思惑がわかりにくすぎる。
どうせストーリーは二の次というなら、裏切り要素など入れずに、アクションだけを押し出したどシンプルなストーリーにすりゃいいのに。
裏切りの弊害かハンリー長官があっさり死んでしまったり、前作でカッコ良かった敵のレーンも納得しにくい扱いだったり、ブラントに関しては登場すらしないなど、ローグネーションでせっかく温めたキャラの扱いの雑さも際立った。
そして今回のヴィランは、(吹き替えの酷さもあり)あまりカッコ良くなかった…
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516 :げらっち
2025/05/31(土) 18:28:30
ミッションインポッシブルシリーズ紹介
1
スパイ映画として見た場合、一番面白かったと思う。
裏切りと騙し合いの末、数多い登場人物が1つの列車に結集していくというプロットが秀逸。
ジョン・ヴォイトやジャン・レノも良かった。
副題がつくようになってからの作品群を見た後1を見返すと、映画のジャンルの違いに驚くかも?
2
前作から変わり、知能戦よりもアクション要素が濃くなった。シリーズはこの路線を進んで行く。
3~5は、敵を倒す際、イーサンが直接手を下していないので、今作はイーサンと敵のタイマン死闘が見られる数少ない作品である。
バイクチェイス→凄絶な肉弾戦→トドメの一撃という快感は比類が無く、ラストのキレの良さという点はシリーズ随一と言えそうだ。
3
ラスト以外の見せ場が少なかった前作からグレードアップ、アクションの采配のバランスが良くなった。
ただしまだ洗練された感じはなく、いつも以上にシリアスでハラハラさせられる。
今作、イーサンはいつになくマジである。それは次作以降と違い、世界などかかっておらず、奥さんの命のみがかかっている状況だからだ。
敵のクズっぷりはシリーズ随一。
ゴーストプロトコル(4)
ここにきてシリーズが洗練され、よりエンターテインメント的になったと思う。ユーモア要素を加えたベンジーの功績も大きいか?
トム実演のアクションも規模が大きくなってゆく。
がむしゃらな、「汚い戦い」という感じだった2や3と違い、イーサンがスタイリッシュ。銃を一度も発砲せず、直接は誰も殺していなかったりする。
今回の敵ヘンドリクスは、出番が妙に少なかったりする。部下を1人連れているだけで、組織は存在しないのである。セリフも少ない。
ローグネーション(5)
様々な要素が最も充実していた、シリーズの華に思える。
今までのヒロインは一作限りで退場というパターンが多かった(というか毎回)が、イルサというキャラの立つヒロインも迎え、ベンジー、ルーサー、ブラントという黄金メンバーが唯一そろった作品でもある。
ハンリー長官や敵のレーンのキャラも非常に良かった。このキャラたちをぶち壊しにしてしまったのがフォールアウト…
ローグネーションの布陣のままあと2作くらい見たかったものである。
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499 :マキスピカ
2025/04/28(月) 09:21:16
今週「君どう(そんな略し方する?)」やるのね。多分観られないと思うが
504 :コウタ 【感想】
2025/05/05(月) 11:00:37
オーバーワールド
(いわゆるあのマイクラのブロックで囲まれた妙にカクカクした世界のこと)
内でのスティーヴと仲間たちの大冒険が面白い!!世界観もばっちり再現している。
ストーリーはオーソドックスでひょんなことからスティーヴが暮らすオーバーワールド内に迷い込んだ人たちが
陽気な性格のスティーヴと共にオーバーワールドを支配しようと企む悪の親玉を倒して脱出する為、オーバーワールドを大冒険するという話。ちゃんとクラフト能力も出てきます。
良かった点
オーバーワールド内の世界観と大冒険が面白い!仲間と彼らが作り出した武器も個性的。スティーヴは陽気で豪快な小太りのおっさんの為、好みが分かれそうと言えば分かれそうだけど、個人的には好きですね!
少し気になった点
仲間たちがオーバーワールド内に迷い込むまでの現実世界でのやり取りが若干退屈。彼らの苦悩による話もちょっとありきたり…。
少しだけ強引に話を進めている箇所がある。
突如ミュージカル風に入る歌が少し寒い
先の展開が読めてしまう箇所がある
どちらと言えばストーリーは子供向け
ーとかなり厳しい意見を述べましたが、物語自体は割と面白かった。世界観やキャラクターの個性、武器を始め個性的なアイテムが面白い。スティーヴの声優って山ちゃん(=山寺宏一さん)だったんですね。
ラストの一気に超リア充になった村人には笑いましたw
456 :げらっち
2025/03/03(月) 09:57:59
トリロジーを終わらせた後、新たな気持ちで4作目を作ったが売上や評価が微妙で、5作目でトリロジーの要素を中途半端に持ってきて大失敗する、というパターンがいくつかある。
パイレーツ・オブ・カリビアン
映画トランスフォーマー
ターミネーター
などがその例である。
(もしかしてインディー・ジョーンズも?)