日記帳 【弐】
┗46.水面に沈む、唐紅(1-5/189)
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5 :
煉_獄_杏_寿_郎
10/25(日) 19:37
特別がどんなものか、少し実感出来たように思う。今思うと、初めから特別な音や色だったのかもしれない。
俺は性分からか、皆を平等に扱う方でな。君が俺への印象で一定の距離を保っていそうと言っていたのは、恐らくこの部分を察しての事だろうと思う。だからこそ、特別な存在というものに憧れていたのかもしれない。ありのままの自分で、ありのままの相手を受け止め、支え合っていきたいのだと――そう、思っていた。
伝えていなかった事だし、まだ心を開き切れていなかった、と言ったら語弊があるな。どれくらい明け渡しても大丈夫なのか、俺も探っていたのだと思う。同じように君も俺との距離を探っていたのか?と、何となく納得している。当たっているだろう?
結果、互いに開き直ったからか、一気に仲良くなれたような気がしていて、素直に嬉しい。
君が傍に居てくれて、毎日楽しいよ。
いつもありがとう。
今夜は月が綺麗で、やっぱり俺は君の事を思い出した。
君に似ている――俺の好きな色だ。
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4 :
煉_獄_杏_寿_郎
10/23(金) 23:57
昨日は賑やかな一日だった!
これ以上の言葉はない、だが充実していたのは確かだ!今日は久しぶりに甘_露_寺と稽古をして、千_寿_郎も一緒に昼を食べた。本来なら別所にて訓練をするはずだったが、互いが会いたがっていたから都合が良かった。無論、俺も会いたかったが!
二人の喜ぶ顔にひどく癒された。
帰り際の少し寂しそうな千_寿_郎の表情に後ろ髪を引かれる思いだったが、任務で家を空ける事が多いのは致し方無い。それを理解しているからこそ、最後には笑顔を見せてくれる。いじらしく健気なその面持ちに、後押しされているような気さえする。
帰り道、途中まで甘_露_寺と並んで歩いた。ころころと変わる表情と、楽しそうに弾む声も気持ちがよく、いつ会っても退屈しない。
ふとした拍子に、誰か好い人は出来ましたか?と訊ねられたが、恋仲の居ない俺の頭に浮かぶのは友の顔しかなく。定例で訊かれるこれは俺に浮いた話がまるでないからというより(無論、それもあるのだろうが!)、俺と恋愛の話がしたいのだろうと思う。
恋愛か、うーむ。さっぱりだな!!
今の俺には友と過ごす時間が一番心地好いし、寧ろ心地好過ぎてこのままだと恋仲なんて余計に出来ない気がする!俺としては望むところだが、やはりこう、相手に恋仲が出来たら気を遣われたりするのだろうか?俺としては放任主義だから向こうが訪ねてくれるなら歓迎するが、恋仲が居ようと今まで通り変わらないと思う。お互い大人だ、必要に応じて俺と過ごす時間も調整してくれるだろうし、俺から勝手に距離を変えるのは違うのではないかと思っている。俺が不必要に距離を詰めたなら咎められても仕方がないのだが、そもそも恋仲が居る者を好きにはならないな!
だが、誰かを想う心は美しい。羨ましくもある、そんな風に想っても許される者が俺にも居るのなら。心を捧げてみたいものだな。
その時の俺も、彼女と同じ――幸せそうな表情なのだろうか。
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3 :
煉_獄_杏_寿_郎
10/22(木) 02:37
何だか暗く見えるな!読み返してみて驚いた!
実際は驚く程にいつも通りだ、良くも悪くも俺は変わりない。特別な色が忘れられずに、それでも今を生きている。
最近気が付いたのだが、それでもやっぱり心は弱っていたのだろうなあ……友と居ると、寂しさに気付くんだ。漸くだぞ?漸く。任務に明け暮れていたのが災いしたのか、幸いだったのか。
じわりじわりと弱っていくみたいで、ほんの少し不安になった。このまま優しい存在へ甘えてしまうと、俺は弱くなってしまうのだろうか。表では力が漲るのを感じるのに、内側は脆くなっていくような。
ちぐはぐだ、我ながら不甲斐なし!!
あまり甘やかされると困るのだが、心地好さに負けてしまう。人柄だろうか、雰囲気だろうか。妙に馴染むそれが以前親しくしていた人に似ていて、初めて見た時から気になっていた。
何だか懐かしくてな、気分も高揚してしまった!息をこんなに楽に吐けるのも、懐へ招くのも、初めてだ。友と過ごすのも久しぶりで、どうやって仲良くなるのかが全くわからん!困った!
こうして誰かの事を考えるのも久しぶりだ、焼き付いた色はわざわざ思い出したりはしないからな。
いつだってここに、心に在るのだから。
何はともあれ、毎日ありがとう!眠る前に聞く声がやさしくて、何だかいつも眠るのが惜しくなってしまうんだ。君は笑うだろうか、それもまた心地好いのだろうなあ、きっと。
既に、構いたくて仕方がない。
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2 :
煉_獄_杏_寿_郎
10/22(木) 01:41
風に時折混ざる金木犀の香りが、その先に待つ大切な記憶を否が応でも意識させる。元より、俺にはそんな資格も無く。
ただただ、君の幸せを願うばかり。
友と呼べる者と過ごす時間に癒されながら優しく解けるように笑う君の顔をよく、よく、思い出すよ。あれから俺は臆病になってしまってな、心の中でさえ君の名前を呼べないんだ。この心に燃える想いが何かの拍子に君へと届いて、引き留めてしまいそうでこわいんだ。
馬鹿だと笑うだろうか。それでもきっと、君へと届いてしまうと思うなあ。俺の心は今も、君の色で染まっているのだから。
名前の一つでも呼べたなら。
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1 :
煉_獄_杏_寿_郎
10/22(木) 01:26
追憶と、ほんの一雫の
愛しみを添えて。
(手記、口語、または単なる備忘録。)
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