アマゾン

スレ一覧
┗1089.SSスレッド(61-80/290)

▼頁下|||1-|||
80 :◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 14:51:39

はいここです

やっぱりこうゆうのってサイト作ったほうがいいんかね(´・ω・`)

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

79 :匿名
2008/04/04(金) 14:37:41

同人サイトと勘違いしているスレはここですか?(・ω・)

(ez/W51CA, ID:KqrS19rSO)
[返信][削除][編集]

78 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:57:34

>>72-77
今回はここまでです



余談だけど今更氏のサイトやっと見つけたw
お気に入り登録しなきゃ

編集しますた

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

77 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:48:07

テスト前日:クィナ ~妄想はほどほどに~

現在時刻深夜2時半、クィナは数字の羅列と睡魔相手に悪戦苦闘していた。
「うう、スウガクキライエイゴキライベンキョキライ」
「ああ、ベッドが私を呼んでいる…はっ、寝たら負けだ!がんばれクィナ、私はやれば出来るはず!」
クィナはそう言いながら、目の前の敵を片付けることにした。

そして30分後…
「も、もう限界…少し休憩しよう…」
クィナは己の限界を感じ、少し休憩を取ることにした。
そしてクィナは鞄の中からユーリに貰った雑誌を取り出す。
「えと、何々…理想的な告白のされ方…」
クィナはその文を読み、自分がワンに告白される想像をしてみる。

「普通に向き合ってってのは…なんかストレート過ぎてつまんないな」
「ん~ならこの後ろから抱きつかれて耳元で愛をささやかれるってのは…」
などとクィナはぶつぶつ言いながら雑誌を読みふけっていったのであった。

「ふぅ~そろそろ勉強始めようかな…」
クィナは雑誌を閉じ、勉強を再開しようとする。
その時、
ジリリリリリリリリリリリリリリリ
目覚まし時計の音が鳴り響く。
「へ?何で今目覚ましが…」
クィナは言いかけて絶句する。時計の棒が縦一直線になっていたのだ。
「あ、あ、あ…あああぁああぁあああ!!!」

クィナの今回のテスト結果は散々なものだったとか。

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

76 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:47:41

テスト前日:ユーリ ~鬼に金棒、ユーリに…~

ネスカートが説教が終わる一時間ほど前、ユーリは今日やるべき勉強を全て終え、机の上を片づけていた。
そして本棚に使った問題集をかたそうとしたとき、ユーリはあることに気付く。
(あれ?私こんなノート持ってましたっけ?)
ユーリは見覚えの無いノートを手にし、その表紙をみる。
(gesu no-to?げ、ゲスノート?つづり滅茶苦茶ですね…)

ユーリはそのノートの1ページ目を開いてみる。
(hau to yu-zu?…ああ、how to useですね、つづりわからないならひらがなで書けばいいじゃないですか…)
ユーリはあきれつつ使い方を読み始める。

(嫌い…人の名前…書くと……字が汚くて読めません…)
(とりあえず嫌いな人の名前書けばいいのですね。じゃあネスカートの名前でも…)
とりあえずユーリはネスカートの名前を書いてみることにした。

ユーリはネスカートの名前が書かれたノートを見つつ、
「何やってるんでしょうか、私。こんなノートに書いてあること信じるなんて…」
「明日は資源ゴミですし、捨てることにしますか」
などと呟き、ベッドへともぐりこむ。
(そういえば、クィナさんにあげた雑誌、気に入ってもらえたでしょうか♪)
そんなことを考えつつ、ユーリは深い眠りに落ちて行った。

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

75 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:47:16

テスト前日:ネスカート ~散々な一日(´・ω・`)~

ネスカートは窓から空を見上げる。
太陽はすでに地平線に沈みかけ、空は橙一色である。
その空の下を鴉の群れが鳴きながら飛んでいる。
「嗚呼、俺も空を飛べたらなぁ。そしたらこの嫌な現実を忘れられるのに…」
そう呟きながら目の前の現実を見る。
そこには木刀を肩に掛け、こちらを睨んでいるリゼラ理事長(17)がいた。

「で、テストの日程を生徒たちに伝え忘れた挙句、生徒たちと校内鬼ごっこをした、と」
「はい…」
「貴様ぁ、教師としての自覚はないのか!!」
「す、すいません…」
「大体お前は…」

こうなったリゼラは延々と説教を始める。
今日は後何時間で終わるかな
そう考えながらネスカートはもう一度空を見上げる。
太陽はすでに沈み、辺りは暗くなっている…


結局ネスカートが開放されたのは3時間後であった。
彼は携帯電話を取りだしメールを確認しようとする。
するとそこにはありえない事が起こっていた。
メール件数 278件

「な、なんじゃこりゃぁぁぁ!!!」
ネスカートの叫びは満天の星空に吸い込まれて行った。

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

74 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:46:44

テスト前日:マレーネ ~ふいんき(←なぜか変換(ryは大切に~

マレーネは下校途中であった。
今日は美味しいプリンをめぐって争う3人が先に下校したことを知ったため、食堂が開くまで一時間ほど残ってプリンを手に入れようと企んでいたからだ。
しかし計画は失敗に終わった。

「まさか食堂が閉まっていたとは…」
マレーネは肩を落としながら帰路を歩いている。

そしてふと自分を呼ばれたような気がしてそちらのほうを向く。
そこには彼女のファーストキス(間接)の相手、ホノエがいた。
「せんぱ~い」
「ホノエ!?ど、どうしたのじゃ?」
マレーネはこちらに向かってくるホノエを見、一週間前の状況を鮮明に思い出し、赤面する。
しかし、

「すいません、お金貸してくれませんか?」
ホノエの一言でマレーネの期待は見事に打ち砕かれた。
「家にプリン買う金忘れちゃって…先輩?どうしゴフぁ」
「あ」

マレーネは気がつくとホノエの鳩尾にボディーブローを食らわせていた。
「かはっ…ゆ、ユーリより強…ガクッ」
「ホノエ?ホノエ!?目を開けてくれ!ホノエェェェーーー!!」
次にホノエが目を開けたのは、太陽が45ほど傾いた頃だったとか。

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

73 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:46:02

テスト前日:ホノエ ~金とプリンと…~

「つれないやつ…」
ホノエは通話時間が表示されている画面を見ながらそう言う。
そしてそのまま携帯電話を閉じ、ポケットに突っ込む。

ホノエは今、コンビニの前に居る。
先ほど電話で言っていたとおり、彼は勉強の休憩がてら3時のおやつに、ついでに夜食用にとプリンを買いにきた。
しかしなぜか財布を忘れてしまい、一度家に戻るのも面倒だということでこの辺りに住んでいるワンにお金を借りようと電話を掛けたのだ。
そして先ほどの会話を経て今に至る。

「仕方ない、一度家に戻るか」
ホノエは家に戻るため、回れ右をする。
空を見上げると、太陽が眩しい光を放っている。
「はぁ、かったる」
ホノエは1つため息を付き、90度に傾いている首を元に戻す。
すると、50メートルほど先に知り合いを見つけた。

「マレーネ先輩…?」

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

72 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:45:33

テスト前日:ワン ~テスト勉強と携帯電話~

ワンは自分の部屋の窓から空を見上げる。
心地よい光を放つ太陽がまだ空の頂点にある。
今日はテスト前日。そのため授業は午前で終わった。
「さて、と、勉強始めるか」
ワンは一人呟き机に向かう。

一時間後、ワンは休憩のため机の上に置いてある携帯電話を取り、電源を入れる。
メールを問い合わせてみるものの、ディスプレイにはメール着信件数0と出る。
携帯を机に放り投げ空を見上げると、太陽が先ほどより僅かに傾いていた。
(そろそろ休憩終わりにするか)
ワンは窓に向けた首を机に戻す。
そして、ペンを持ち、勉強を再開しようとして…

ピリリリリリリ ピリリリリリリ

不意に着信音が鳴り響く。
「誰だろ」
ワンは携帯を取り発信ボタンを押す。
「もしもし」
『あー俺俺、ホノエ』
「なんだよ」
『プリン買う金忘れたから貸して』
「だが断る」
ワンはそう言い放ち、電源ボタンを押す。
電源が落ちた所で携帯を折りたたみ、机の上に放り投げる。
「さて、と、勉強始めるか」
ワンは一時間前と同じ言葉を呟き、再び机に向う。

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

71 :ワンとクィナの学園生活◆YHV5QUClLQ
2008/04/04(金) 13:44:26

>>70
まだ終わらないよw

完成したから次から投下しますぜ
今回はテスト前日の皆さんの生活です

それと今回から題名つけてみた
題名はワンとクィナの学園生活です

(Win/MSIE, ID:R+XSq4Ec0)
[返信][削除][編集]

70 :匿名
2008/03/27(木) 15:44:50

>>69
待ってました!!!

次回作も期待してますゼ!

(ez/W51T, ID:xHXGyh/cO)
[返信][削除][編集]

69 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:34:40

>>66-68
今回はココまで

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
[返信][削除][編集]

68 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:31:50

「さーて、帰って勉強でもするかな…」
「薄情者!極悪人!乙女の敵!」
「…薄情者と極悪人は認めてやる」
「認めちゃうんだ」
「ただここに乙女なんて言葉が当てはまるやつが何処に居る?」
「えーと、私とか私とか私とか?」
「いってて恥ずかしくないか?」
「全然…あ、ユーリさんとかは?」
「いやなんでユーリが出て来るんだよ。
 ま、あいつは乙女よりも鬼嫁のほうがしっくりくると…」

ワンはそこまで言って、背中に戦慄を覚えた。
そしてカラクリ人形のようにゆっくりと首を回転させる。
そこにはご愁傷様といわんばかりの表情をしているクラスメートと、怒りのオーラを身に滾らせているユーリの姿があった。
その後、ワンの絶叫が学校に響き渡ったのは言うまでもない。

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
[返信][削除][編集]

67 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:31:38

~教室・放課後~

「…あ~そうだ、明日から中間テストだからな」
ワン達の担任、ネスカートはSHRの最後にどうでもいいことを付け足すように言う。
「「「はい!!?」」」
「いや、だから明日からテスト…」
「「「聞いてねぇよ!!」」」
「いやだってさっきまで忘れてたし…」
「「「なんだろう、このこみ上げてくるどす黒い感情…」」」
「じゃ、じゃあ俺はこれから用事があるから…さらばっ!」
「「「待ちやがれぇぇぇ!!!」」」
教師と生徒の校内鬼ごっこが始まった…

教室には、ワンとクィナの二人だけが残っていた。
「あれ?キミは行かないの?」
「ああ、いつものことだし、テストあることしってたしね」
「へぇ、意外だなぁ」
「なんだ?俺が勉強しないで遊んでばっかりいると思ってたのか?」
「違うの?」
「違うわ!
 で、そういうおまえさんはどうなんだ?」
「えへへ…」
「ま、第一印象でそうだとは思ってたけどな」
「ひ、ひどい!」

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
[返信][削除][編集]

66 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:29:04

~朝・校門~
「ふぁ…眠…」
この高校の生徒-ワンは大きなあくびをする。
(今日の昼飯何にすっかな…)
と、これから4時間後の事に思いをはせていると後ろから声をかけられる。
「あ、ワン。おはよ~」
その声を聞き後ろを振り向くと、そこには一週間前に転向してきた生徒であるクィナがいた。

「ああ、おはよう」
「今日はあのときみたいにギリギリじゃないんだね」
「あんときはただバスに乗り遅れただけだ」
「へぇ~、そうなんだ。
 ま、どうでもいいんだけどね」
ワンはじゃあ聞くなよ、と心の中で突っ込む。

「じゃあ聞くなよって?」
「超能力!!?」


「…じゃあ私は職員室に用があるからさ、教室で会おうね~」
クィナはそう言ってワンに手を振りながら職員室のある方向へ行ってしまった。
「ったく、朝からテンション高いやつだなぁ…」
ワンは少しため息をつき、教室へと向かってあるきだした。

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
[返信][削除][編集]

65 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:27:48

畜生…
PCいかれて前まで使ってたやつにバージョンダウンだぜ…orz

さて、結構日が開いてしまったが投下するぜ!
需要あるかね…

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
[返信][削除][編集]

64 :匿名
2008/03/17(月) 03:17:22

風呂上がりの鶏肉にオススメです。
涼めるらしいです。フヒヒ

プポルの一日

朝、鳥の囀りで目を醒まします。
みんなでご飯を食べます。
何を食べてるかは秘密です。
別に教えてもいいんですが、C○の社員さんからNGが出ているのでやめときます。
食事が終わるとみんなで庭へ出かけます。
そこで、旅を始めたばかりの冒険者さんたちに遊んでもらいます。

最近は、冒険者さんから教えて貰った魔法を使って遊ぶのがお気に入りです。
すると、冒険者さんは真剣な表情で遊んでくれます。
遊びにも手を抜かない冒険者さんたちはすごいと思います。
魔法で遊んでいたら、それを受けた冒険者さんの一人が伸びてしまいました。
その人は担架で運ばれていきました。
人がいっぱいやってきて、運んでいくのはいつか見たお祭りみたいで楽しいです。

お昼になり、よく来てくれる人の中にはごはんを分けてくれる人もいます。
普段食べる ピー と違った味で面白いです。
でも塩は振りかけないで…
水分取られてしおしおになってしまいます。

烏が鳴いて空は真っ赤。
まだまだ遊んでいたいけど、そろそろ帰る時間です。
冒険者さん、また明日も遊んでくださいね。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
[返信][削除][編集]

63 :無題 第17節
2008/03/17(月) 02:43:44

>>62

走っていると少女の足が急に止まった。
どうしたのかと少女の方を見ると、
「ここ、私のうちなの」
その言葉に周囲を見回すと、立派な建物があった。
金持ちって居るところには居るんだな…
周囲を見回すと追っ手はいないようだ。
「じゃあ、気を付けてな…」
そう言ってその場を立ち去ろうとした時、また手を掴まれた。
「待ちなさいよ。
 ま、まだお礼してないから…」
なんでも、祖父に『どんな相手だろうが助けて貰ったら礼をしろ。』
と、躾られたらしい。
しかし、自分の身の危険の原因に対して普通礼などするだろうか…
それに俺は賞金首だ。
「その気持ちだけで充分だ。」
そう言って去ろうとするが、
「巻き込んでおいて私を一人にする気?
 また襲われたらどうしてくれるのよ!」
「しかし、この大きな館なら使用人ぐらい…」
「一人なの!」
少女を見ると涙目だった。
館を再び見ると確かに人気(ひとけ)がなかった。
俺は溜め息をつくと、巻き込んだ負い目から安全が確保されるまでという条件付きで、少女の館に厄介になることになった。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
[返信][削除][編集]

62 :無題 第16節
2008/03/17(月) 02:18:20

>>61

キンッ キキンッ

相手の攻撃は単調で大振りのため、かわすのは楽なのだが、数が多い。
オマケに疲労のせいで体の動きが鈍い。
「クッ」
相手の一人を蹴飛ばし、一度間合いを開け、息を整える。
避けている分には問題ないが、長期戦になると不利だ。
ここからならギリギリ逃げきれるかもしれない。
相手に隙ができるのを見計らっていると、
「なあ兄貴、こっちの女は何なんだ?」
「さあな、だが犯りたきゃ犯ったっていいんだぜ?
 賞金首(こいつ)がやったって事にしとけばバレやしねえさ」
ヒヒヒと3人組は醜く笑った。
こいつら最悪だ。
今までもこうやって賞金稼ぎにかこつけてやりたい放題していたのだろう。
うち一人が、俺など二人で充分だと思ったのか、少女の方ににじりよる。
「ひっ」
少女は顔面を青くして逃げようとするが、逃げ道がない。
見ていられなくなった俺は、
「っの野郎!」
と、手に持っていた短剣を少女に近づく男の手元目掛けて投げた。
「ぎゃぁー」
そいつの悲鳴に仲間が怯んでいる間に残りの二人を蹴飛ばし、少女の手を取ってその場から全力で逃げた。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
[返信][削除][編集]

61 :無題 第15節
2008/03/17(月) 01:40:33

>>60

…格好?
言われた事を噛み砕きながら自分を見ると、霰もない姿で…
急に恥ずかしくなり慌てて服を着る。
湿ってて気持ち悪かった。
「何でこんな所で水浴びなんてしてんのよ!」
何でと言われても本当の事を話す訳にはいかない。
盗みに密航、後ろ暗い事が多すぎる。

どう答えるか考えていたら、少女の向こうから人の気配がするのを感じた。
さっきの叫び声を聞きつけてやって来たのだろう。
これ以上人が増えるのはまずい。
逃げると怪しまれるだろうが仕方がない。
捕まるよりは余程マシだ。
この場から退散する事にした。
が、

ガシッ

「ちょっと待ちなさいよ、話は終わってないのよ!」
少女が俺の腕を掴んでいた。
が、構っている暇はない。
振り解こうと手を振り上げた時、
「何事かと思えば賞金首様じゃないか。」
どうやら遅かったようだ。
しかも、賞金稼ぎとはまたタチが悪い相手に遭ってしまった。
とりあえず警戒しながら逃げ道を探る。
しかし、現状逃げ道などなさそうだ。
戦うしかないらしい…

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
[返信][削除][編集]

▲頁上|||1-|||

[闇レクへ][設定]
WHOCARES.JP
61 :無題 第15節
2008/03/17(月) 01:40:33

>>60

…格好?
言われた事を噛み砕きながら自分を見ると、霰もない姿で…
急に恥ずかしくなり慌てて服を着る。
湿ってて気持ち悪かった。
「何でこんな所で水浴びなんてしてんのよ!」
何でと言われても本当の事を話す訳にはいかない。
盗みに密航、後ろ暗い事が多すぎる。

どう答えるか考えていたら、少女の向こうから人の気配がするのを感じた。
さっきの叫び声を聞きつけてやって来たのだろう。
これ以上人が増えるのはまずい。
逃げると怪しまれるだろうが仕方がない。
捕まるよりは余程マシだ。
この場から退散する事にした。
が、

ガシッ

「ちょっと待ちなさいよ、話は終わってないのよ!」
少女が俺の腕を掴んでいた。
が、構っている暇はない。
振り解こうと手を振り上げた時、
「何事かと思えば賞金首様じゃないか。」
どうやら遅かったようだ。
しかも、賞金稼ぎとはまたタチが悪い相手に遭ってしまった。
とりあえず警戒しながら逃げ道を探る。
しかし、現状逃げ道などなさそうだ。
戦うしかないらしい…

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
62 :無題 第16節
2008/03/17(月) 02:18:20

>>61

キンッ キキンッ

相手の攻撃は単調で大振りのため、かわすのは楽なのだが、数が多い。
オマケに疲労のせいで体の動きが鈍い。
「クッ」
相手の一人を蹴飛ばし、一度間合いを開け、息を整える。
避けている分には問題ないが、長期戦になると不利だ。
ここからならギリギリ逃げきれるかもしれない。
相手に隙ができるのを見計らっていると、
「なあ兄貴、こっちの女は何なんだ?」
「さあな、だが犯りたきゃ犯ったっていいんだぜ?
 賞金首(こいつ)がやったって事にしとけばバレやしねえさ」
ヒヒヒと3人組は醜く笑った。
こいつら最悪だ。
今までもこうやって賞金稼ぎにかこつけてやりたい放題していたのだろう。
うち一人が、俺など二人で充分だと思ったのか、少女の方ににじりよる。
「ひっ」
少女は顔面を青くして逃げようとするが、逃げ道がない。
見ていられなくなった俺は、
「っの野郎!」
と、手に持っていた短剣を少女に近づく男の手元目掛けて投げた。
「ぎゃぁー」
そいつの悲鳴に仲間が怯んでいる間に残りの二人を蹴飛ばし、少女の手を取ってその場から全力で逃げた。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
69 :◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:34:40

>>66-68
今回はココまで

(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
70 :匿名
2008/03/27(木) 15:44:50

>>69
待ってました!!!

次回作も期待してますゼ!

(ez/W51T, ID:xHXGyh/cO)
60 :無題 第14節
2008/03/17(月) 01:08:10

>>59

観光地らしく人の量が多い。
それは、俺のような稼業の人間には歓迎できる事じゃない。
それに、服が汚れているなどという事はよくある事だし今更気にならない。
と、普段なら他を探すところだが…
この間の夜から立て続けに起こった事を考えると、早く水を浴びてスッキリしたかった。

なんとか場所を確保し、服を脱いだ。
残っていた砂がパラパラと落ちる。
服を海水のベトベト感が落ちる程度に洗う。
洗いながら見ていると、船が沈む時に引っかけたのだろう。
あちこちボロボロになっていた。
そろそろ新しい物を盗んだ方がいいかもしれない。

と、背後に人の気配がを感じた。
考え事をしてたのに疲れていたのも相まって気づくのが遅れたらしい。
とりあえず短剣を取ろうと動いた瞬間、

「キャーーー!」

女の悲鳴が木霊した。
ちなみに短剣はまだ構えてない。
何の事かと思い声の主の方を向くと、

「あ、あんた何て格好してんのよっ!」

大体自分と同じぐらい歳の少女が顔を真っ赤にしてこちらをちらちら見ていた。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
59 :無題 第13節
2008/03/16(日) 02:58:42

>>58

振り返り、二人が居た方を見ると、軍服の男が血飛沫を上げながら倒れている。
女の方はいつの間にか消えていた。
周囲を見回すがどこにも居ない。
再び男の方を見ると、もう動かなくなっていた。
俺は怖くなり、逃げ出した。

「くそっ何なんだよあれはっ!」

あれから10分ぐらい走り、人の気配が無い事をいつもよりもしっかりと確認し、息を整える。
しかし、冷や汗は止まらず、まだ見られているような感じすらする。
軍の異常なまでの警戒、船の襲撃事件・そして沈没、更にはさっきの殺人・いつの間にか消えた女。
一体ここで何が起こっているんだ…

しばらく休んでた間に襲撃はなかったし、とりあえず難はさったのだろう。
安心したら服が気になった。
一応乾いてはいるが、塩分のせいでベトベトする。
どこか体を流せる川でもないかと周りを見回すと、立て札があった。

『この先クロテア湖
 幻の龍クッシーに逢えるかも!?』

そして立て札の右下から絵に描かれたなんだか良く分からない前衛的な生物が顔を出していた。
これが、クッシーとやらなのだろうか…
まあ、水を浴びれさえすれば充分だし、気にすることはない。
クロテア湖を目指す事にした。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
58 :無題 第12節
2008/03/16(日) 02:02:41

>>57

目を醒ますと砂浜だった。
周囲を見回すが俺以外に人影はない。
とりあえず、体の調子を確認してみる。
所々痛むし、小さな切り傷はあるが、あんなことがあったにしては軽傷のようだ。
次に食糧を入れていた袋を見ると、
所々破けて中身も完全に塩水にやられていた。
物によっては食べられそうな物もあったが、保って2日だろう。
また何かを盗まなければならない。
しかし、それより前にこの海水に濡れてベトベトな服をどうにかしたい。
張り付いていて気持ちが悪い。
と、海岸の、岩場を挟んで向こう側から声が聞こえた。
船が沈んだ事を知った軍が救助に来ているのだろうか?
普通なら救助を頼む所だが俺はそういう訳にはいかない。
確認だけしてもし本当に軍服がいたらここから離れよう。
そう思い岩影から覗くと、2つの人影が見えた。
片方は軍服の男だが、濡れているところを見ると生存者だろう。
もう一方は髪が長いから恐らくは女なのだろう。
何か言い争っているようだがここからでは聞こえない。
いずれにしても軍服と関わっていい事などないだろう。
そう思いそこから立ち去ろうとした時、

「ぐああああああ」

男のものと思われる叫び声があがった。

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
57 :無題 第11節
2008/03/15(土) 23:20:51

>>56

「大丈夫かっ!」

お父さんが心配そうに駆け寄って来る。
心配させないように大丈夫と言いたかったけど、全身が痛くて息も充分に出来ない。
オマケにさっきまでなんとか耐えてたけど、耐えきれなくなり、胃の中の物が逆流してきた。
楽しいかったはずの旅が、音を立てて崩れていくようで悲しくてしょうがなかった。
とりあえずある程度落ち着いたので、再度医務室を目指そうとした。
その時、再びさっきの衝撃が船を襲った。
そして、

グギャアアアアアアアア

と、とてもこの世の物とは思えぬ叫び声が響いた。
お父さんは険しい顔をして、化け物に襲われてるかもしれない、と言った。
そして、お父さんとお母さんは、荷物の中から救命胴衣を取り出しまずあたしに着せて、自分達も着た。
丁度その時、またあの衝撃が船を襲った。
ついに船は悲鳴をあげ、壊れてしまうのは時間の問題だった。
お父さんは甲板を目指そうとしたが、あたしは嫌だと言った。
化け物が怖かった。
それでも、出口はそこしかないし、お父さんは泣き叫ぶ私を抱え甲板へ向かった。
他の人は皆、化け物から逃げるように逆方向へ向かうのでなかなか甲板に着かなかった。
やっとの思いで甲板に着くと…

最後に見たのは両親の微笑みだった。

私は海へと投げ出された。

>>58

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
56 :無題 第10節
2008/03/15(土) 22:47:51

SSじゃなくなりつつありますねぇ…>>55

翌朝、目が醒めて外を見ると、まだ外は薄暗かった。
それから暫くして起こしに来たお母さんが苦笑気味に、
「いつもこうだといいのに」
と、言っていた。

2、3日前まで天気が悪かったので心配だったけど、
空は快晴海は平穏、絶好の船旅日和だった。
あたしはお父さんとお母さんの後を追って船に乗り込んだ。

船は各地の港を巡り、停泊時間の長いところでは、その間に街を探索したり、土地の物を食べたりした。
とても楽しかった。そんな旅が始まって2週間余りが経った。
船は“ふろーりあしょとう”という所に向かっていた。
そこは、旅の目的地であり、そして…

ずっと旅行の間ずっと晴れていた空が崩れ始めた。
波も高くなり、今までの快適だった旅が夢だったかのように船が揺れた。
怖かったけど、お父さんがもうすぐ収まるから大丈夫だよと言ってたから怖くはなかった。
でも、暫く待っても収まるどころか酷くなる一方だった。
あたしは揺れに耐えきれず酷い船酔いになり、両親に連れられて医務室へと向かう事になった。
その途中、

ドーーン!!

波とは明らかに異質の衝撃が船を襲い、あたしは壁に叩きつけられた。

>>57

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
55 :無題 第9節
2008/03/15(土) 21:48:02

>>50

いつも忙しかったお父さんが、久しぶりに“ゆうきゅうきゅうか”でしばらく休めるから家族で旅行に行くことになった。
あたしは、すごく嬉しかった。
お父さんは、偉い軍人さんで家にはあまり居なかった。
月に一度ぐらいしかないお休みの日でも、度々“じょうかん”って人から呼び出されてお仕事に行っていた。
あたしは、お父さんのお休みを奪う“じょうかん”さんが嫌いだった。
でも、
「上官さんが協力してくれたからお休み貰えて、旅行にも行けるのよ。」
と、お母さんが言っていたので、少しだけなら許してあげてもいいかなと思った。
楽しい旅行を想像して、出発の前の日には眠れなかった。
なんと言っても初めての旅行だ。
ワクワクが収まるワケがない。
まだ、あたしが小さい頃に何回か行った事があるらしいけど、覚えてないからカウントには入れない。
お母さんに、「もう遅いから寝なさい」と、言われて仕方なく布団に入ったけれど、全然寝れなかった。

>>56

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
50 :無題 第8節
2008/03/15(土) 03:02:23

>>49
「…か……さ……」

┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙

突然の揺れと大きな音に目を覚ます。
何か夢を見ていたような気がするが思い出せないし、それどころではない。
何があったのか分からないがただ事ではないだろう。
俺は近くで震えている奴に何があったのか聞いた。
そいつの話によると、甲板で見たこともない化け物が大暴れしているようだ。
一応、確認しに行こうかとも思ったが、この揺れ方だと船はそう長くは保たないだろう。
と、なるとやる事は一つである。

ガタッ

振動で崩れた箱を押し退け食料品などを気密性の良さそうな袋に詰める。
そして、同時に浮きそうな物を探す。
すると、近くに丁度良さそうな空の酒樽があった。
そして、その二つを担ぎ上げ外に出ようと思ったが、ある物が目に入った。
拾い上げてみると、飾り付けのないブレスレットだった。
普段なら目もくれないものだったが、何故か無視出来なかった。
それを右手に填めると鈍く光ったような気がした。
ってそれどころではない。早く逃げないと。
船ね軋みはもう限界が来ている事を報せていた。
荷物を再び担ぎ、甲板へ向かってかけ上がった。
甲板にたどり着くと同時ぐらいに船が真っ二つに裂けた。

>>55
異説>>52

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
49 :無題 第7節
2008/03/15(土) 01:50:23

>>48

しかし、ここからは今までのようにはいかないだろう。
船着き場は道幅が狭いし、見通しが良すぎる。
どうするのか猫の方を見ようとするが、いつの間にか居なくなっていた。
人の気配がしたので、積み上げられた荷物のそばに隠れて周囲を見回したが、何処にも見当たらなかった。
仕方ない、戻ろうかと踵を返そうとすると、港の方から人の倒れる音がした。
その音のした方を見ると軍服のやつが倒れていた。
そしてその向こう側に人影と小さな影、さっきの猫だろうか?
二人の影は軍服の奴に近づくと雷のような光を放ちながら、それを薙ぎ倒していた。
そしてそのまま船の物資搬入口へ駆け込んだ。

状況は良く分からないが、船に乗り込むには好機だろう。
迷うことなく搬入口へと飛び込んだ。

そして、適当な荷物の影に隠れて出航の時を待った。
さっき、あのような事があったので、貨物室に検査が入るかと内心心配していたが、どうやら大丈夫だったようだ。
まあ、猫に弾き飛ばされたと人に話しても信じて貰えないだろうし、自分でも夢だったとしか思えないだろう。
実際見た俺も見間違いだったんじゃないかとおもうぐらいだ。
一体何だったんだろうと思ったが、ひとまず安全を確保できたせいか急に眠くなってきた。
どうせ港に着くまでする事はないんだ。
寝るとしよう。


>>50

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
52 :無題-異説?-第9章◆DEP4IVx7X6
2008/03/15(土) 19:50:25

>>50
「いやあああ~」
と、甲板の先の方から、ところどころから聞こえてくる怒号に紛れて悲鳴が聞こえてきた。
普段ならば、気にも止めなかっただろう、そんな悲鳴に、何故か近寄ってみることにした。

「た、助けて…」
船の揺れで飛ばされたのか女の子が必死に縁に捕まっていた。
「…」
かわいい、というよりはつり目の気の強そうな女だ。 俺は踵を返し、脱出の準備にとりかか…
「ちょっと!!」
後ろで声がする。
俺に気がついたか。
しかし、非常事態だ。他人がどうなろうが知ったことではない。
「ちょっと、あんた!待ちなさいよ!!」
「…?」
何だよ、というように、思いっきりやな顔をしてやった。
「あんたね!!乙女が助けを求めてるんだから助けなさいよ!何よ、その嫌そうな顔は!!」
大変な状況のわりによく喋る女だ。
>>53

(ez/W43SA, ID:yw5JMQHyO)
48 :無題 第6節
2008/03/15(土) 01:14:09

>>44

どうするか考えていると、何かの鳴く声が聞こえた。

「にゃ~」

周囲を見回すと近くの路地で猫が毛繕いをしていた。
近づくと体をすり付けてきた。
どうやら人に慣れているらしい。
毛並みもいいし、飼い猫なのかもしれない。
撫でてやると、気持ちよさそうに目を閉じノドを鳴らした。
かわいいので以前盗んだ肉で作っておいた干し肉をやってみた。
しかし、すぐには食べようとせず、こちらの顔を見ていた。
俺が食べるよう促すと初めて肉に噛みついた。

と、何かに気付いたように港の方を向いた。
何かあったのかと思いその方向を見たがただ港が見えるだけで、何か変化があるようにはみえなかった。
と、足下の猫は突然港の方に走り出した。
少しだけ行くとこっちを振り返り「にゃ~」と鳴いた。
最初、礼でも言ってるのかと思ったが、暫く経っても動かない。
再度鳴くので、近づいてみるとまた港の方へ走り出した。
それを見てこっちが止まるとまたこっちを見て「にゃ~」と鳴く。
ついて来いと言ってるのだろうか?
まさかそんなはずはと思いながらついて行ってみた。

しばらく追いかけてみると、徐々にに港に近づき、軍服どもに見つかる事なく船乗り場近くまで行く事が出来た。


>>49

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
53 :無題-異説?-第10章◆DEP4IVx7X6
2008/03/15(土) 19:53:43

>>52
「偉そうな奴なぞ助けても得にならんしな」
「ちょっと…わかったわよ、悪かったわよ。えぇーっとそうだ!助けてくれたらいいものあげるわよ!!」
必死な叫びの中に、気になる単語があった。
イイモノ…
「いいものってなんだ」
「いいものって言ったらいいものよ!とにかく助けて…っああ!!」
悲鳴のような叫びと同時に縁から手が離れてしまう。
ガシッ…

咄嗟に俺はその手を掴んだ。
「しっかり、捕まってろよ…」
俺の声に、必死に頷き、握った手に力がこもる。
「どあぁああ!!」
「きゃあああ」
女を、宙に浮かすような勢いで船へと引き戻す。
バタン!!
女ごと床に倒れこむ。
「ったたた…」
「いたたた…」
なんとか、無事なようだ。
「で、いいのってなんなんだよ」
「そんなことより、急がなきゃよ!」
はぐらかされたのかとも思ったが、どうやら船が沈んでしまう寸前のようだ。
さて、どうにか船から脱出しなければ…

(ez/W43SA, ID:yw5JMQHyO)
44 :無題 第5節
2008/03/14(金) 19:41:00

>>43

このところこの島は様子がおかしかった。
各街の警戒が強くなった気がする。
最初は俺や、“同業者”の影響かと思ったが、それにしても異常だった。
駐屯地の無い場所でも軍服が10人単位で居るし、特にここ、ラースナウアに至っては50人は居るんじゃないだろうか…。
冒険者に混じって“軍服”と呼ばれる軍の標準装備である鎧を着た人間がひっきりなしにうろついている。
それは港の方へ行くとより顕著になる。
こうやってフードで顔を隠していないと即座に捕まるだろう。フードを深く被っていても怪しまれないのはどこぞの宗教のお陰だろう。
俺は神なんて信じちゃいないが、こういう時は神に感謝したくなる。

とにかく、ランドリート島はどこも警戒が厳しくなっているし、その原因が何であれ仕事がやりにくい事には違いない。
それに、初心者をターゲットにするにしても、この前の夜の事があるし暫くはゴメンである。
だからといって島の外に出ようにも船は軍や、軍属の冒険者しか利用できない。
八方塞がりだった。

>>48

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
43 :無題 第4節
2008/03/14(金) 18:31:45

>>42

俺は内心焦っていた。
数回斬りかかったが、相手に当たりそうにない。
戦闘は苦手だとは言ったが素早さには自信がある。
敗走した事は少なくないが、ここまで当たらないのは初めてだった。
それどころか、こちらの攻撃をかわすのに相手が剣を使う事すら稀だった。

「糞ッ」

間合いを取り心を落ち着ける。
こちらの息が上がり始めたにも関わらず、向こうは微動だにしていない。
今の所相手は仕掛けてこないが、もしそうなったらこちらの負けは決定的だろう。
と、その時

「おーい、オリ…」

さっきまで寝ていた冒険者たちが異常に気付き目を覚ましたのだろう。

「ちっ」

もう逃げるしかない。
おれは相手に背中を向け、キャンプがあった方に疾走した。
前方に3、4人の姿が見えたが、戦闘体制を取ってないので、構わず突っ込んだ。
うち一人に体当たりを喰らわせ、怯んでるうちに逃げた。
しばらくして背後を確認すると、気配はもうなかった。
何とか逃げられたか。
いや、逃がして貰えたのだろうな…
>>44

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
42 :無題 第3節
2008/03/14(金) 18:09:53

>>31

今まで場所を変えて盗みを繰り返してきたが、所詮は小さな島である。
噂が流れるのは早いし、盗みをするポイントも限られている。
最近ではどこも警戒が厳しくなり、おいそれと盗みに入れるような状況ではない。

と、なると旅を始めたばかりの冒険者を狙うしかない。
冒険の危険さをまだよく分かっていない彼らは警戒心が薄いし、もし戦闘になっても負ける事はまずないだろう。
欠点は持ち物が少ない事だが、食いつなぐ分には問題ないだろう。

そう思い、夜を待って適当なキャンプに狙いを付け、“仕事”を開始した。
眠っている冒険者たちは、俺に気付く事なく寝息を立てている。

(ちょろいもんだな)

そして難なく食料を盗み、その場から離れようとした時、背後に気配を感じた。
振り向くと男が立っていた。
暗いので姿はよく見えない。
しかし、やる事は決まっている。
戦闘は得意ではないが、初心者に負けるような俺ではない。
腰から短剣を抜いて構えると、月光を反射して鈍い光を放った。
それを見てか、相手も剣を構えた。
>>43

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
31 :無題 第2節
2008/03/13(木) 12:07:09

>>30
生きるにはそれしかなかった。
世の中のルールなど興味ない。
そんなモノに従っていては一週間掛からず死んでしまうだろう。
俺がルールを守らないのではない、ルールが俺を外に追いやった。
所詮、食うに困らぬ肥えた奴らの決めた一方的な物でしかない。

だからやめない。
食い物を盗り損ねて空腹に耐えなくてはならなくても、
ミスして捕まってタコ殴りにされても、俺にはそれしかないから、それしかできないから。

荷物を纏めながら次の行き先を考える。
どうしようか…

>>42

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)
30 :無題 第1節
2008/03/13(木) 11:25:20

この作品は作者の脳内で起こったことであり、実際のみんクエの人物、事象、団体とは一切関係ありません。


「こらっまてっ」

待てと言われて待つ馬鹿はいない。
背中から飛んでくる怒号や凶器を避け、俺は街の外へ逃れる。
5分程してして後ろを振り返るとさっきまで追ってきていた連中の姿はもう無かったので警戒しつつ止まる。
周囲を確認したあと耳を澄まして音を聞くと、風と鳥の声だけが聞こえる。
人の気配は感じられない。
完全に逃げ切れた事を確認するとその場に座り込むと“戦果”を確認する。

肉5個にパンが2枚、218zidに薬草が2枚。
今日はまずまずのようだ。
肉をかじりzidはその辺りに投げた。
金になど興味はない。
どうせ、店には軍からの手配書が回っているだろうし、食料がなくなれば盗めばいい。

それが俺の日常であり、生き方だった。>>31

(ez/W52CA, ID:XbRbXhjrO)