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┗91.マリルイ学園CGR(882-901/1000)

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882 :げらっち
2020/10/02(金) 00:30:27

直した

よくぞ気付いてくれたなレーコ

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883 :げらっち
2020/10/02(金) 20:50:48

思い付いているが書けないのだ
思い付いてはいるのだ

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884 :げらっち
2020/10/03(土) 01:52:51

🌟第1部
第1話 >>2-8
第2話 >>9-16
第3話 >>60-63,99-103
第4話 >>126-128,136,140-143
第5話 >>213-219
第6話 >>276-283
🌟第2部
第7話 >>372,373,375-382
第8話 >>438-447
第9話 >>547-555
第10話 >>586-594
第11話 >>626-635
第12話 >>672,674-683
🌟第3部
第13話 >>719-729
第14話 >>771-775,784-790
第15話 >>809-813,816-820
第16話 >>843-852
第17話

番外編1 >>117,118 ルル
   2 >>174,175 潤
   3 >>426-428 キー
   4 >>651-653 雪華
   5 >>697-699 あめそ
   6 >>871-875 美羽
   7        koto
🍎誕生日記念でテキトーに作った短編 >>329,343 りんご
🌟crazyーdeliveryとのコラボ >>703-707 タレ

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885 :黒帽子
2020/10/04(日) 22:59:19

もう駄目だココの作者
2020年のルルを認められないのか

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886 :げらっち
2020/10/05(月) 18:24:27

週末には最終回を出すから待っててね


>>885 いっそのことクリボージャーのようにあんたの描くCGR最終回を見たいよーな怖いよーな

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887 :げらっち
2020/10/06(火) 04:01:32

キャスストーン図鑑

1 1話で雪華が小説大会の残念賞として貰ってきた?詳細不明
2 桜桃姉妹の姉・桜のキャスストーン。1話でキーが山から回収。翠色。
3 犬又美羽のキャスストーン。2話でルルらが回収した後、ミウ最推しの手を通じリッチヅノーの手に渡る。朱色。
4 楠美世羅のキャスストーン。3話で雪華がこっそり回収していたが、実はせらムーンとの格闘の上手に入れた。ピンク色。
5 桜桃姉妹の妹・桃のキャスストーン。8話でキーが海から回収。碧色。
6 塩田アキのキャスストーン。12話でゲラフィに誘拐されリッチヅノーの手に渡る。橙色。
7 ??

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888 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/10/06(火) 08:23:56

虹色かと思ったがそうでもないか...
1が詳細不明というのも気になりますが
最後のキャスストーン、恐らくあれだ
最終話楽しみ~~♪

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889 :黒帽子
2020/10/06(火) 14:50:10

CGRはタイマン戦になると絆パワーが使えず魔法の威力落ちそう
そして格闘戦しているシーンがほとんど見られないので…

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890 :げらっち
2020/10/06(火) 15:02:36

第17話

「気分はどうかな?」


目を開けると、私は無機質な床に横臥していた。
上を向くと一番に目に入ったのは地球の青。
灰色の天井に大きな丸い天窓があり、その半分を地球の円弧が占めている。
一瞬夢かと思った。こんな状況は宇宙にでも居ない限り有り得ない。

いや、現実だ。

私は月に居るのだ。


「目が覚めたかい?丸1日眠ってたんだよ、君は。まるでこの悪夢のような現実から逃れたいかのようにね…w」

癇に障る声。
上体を起こすと、リッチヅノーの冷酷な無表情が目に入る。本当に悪夢のようで、頭がズドンと重くなった。
ルルは口を開いた。
「私をどうする気?」

「私をどうする気?って言われてもねwぼくはただ、きみの無知さに驚愕しているだけだよ。」
リッチヅノーは無表情のまま笑っていた。
その手にはルルのスマホ、赤いキズナフォンがあった。
そしてぬるぬると動きルルに近付き、想像以上に強い握力でルルの腕を掴み立たせた。

「こっちに来い!」
リッチヅノーはルルを無理矢理歩かせた。ルルは抵抗する力もなく、だらんと引きずられていた。

パイプのような廊下を進むと薄暗い巨大なホールに到着した。
リッチヅノーはルルをドンと突き放した。ルルは崩れ落ちたが、なんとか自力で起き上がった。
目の前にあったのは小さな机。
その上にはグラスに入った水と、御馳走が並んでいた。ルルは空腹だったがどうしても食べる気にならなかった。

「いりません。」

「気丈だねwせっかくだからきみには教えてあげようか、ぼくの目的を。」

「世界征服…ですね?」

「その通り。」
「だが唯の征服ではない。そんなものは中学生でもできる。」
「ぼくは世界を自分のものにしたいんじゃない、ぼくだけの世界を創りたいんだ!」
「支部なんてものは駒にすぎないよw生き残るのはぼく1人ってわけさ!」

ドームに灯がともり、おぞましいものが姿を現した。
巨大な脳みその塊が天井部分に存在していた。そしてそこから無数の触手のようなものがだらんと垂れている。
さらにドームの隅、触手の陰には敗残兵のようなゲラッチとクロボー師の姿があった。ひざまずいている。


「キャスストーンには凄い力があるってご存じ?7つ合わせれば、その破壊力は、ビッグバンにも匹敵する…」
「それはつまり」
「新しい宇宙を、創生できるということ。」

ルルは話に追い付けていなかった。恐怖という感情だけが独り歩きしている。

「そうすれば、きみの仲間もみんな死ぬ。」

ルルはようやく自分にも理解できるレベルの話が始まったことに気付いた。

「とはいえ、本当に仲間かどうかなんてわからないけどねwキズナなんて脆い物さ。」
「それに、愛も。」
「ゲラッチにあの女を殺させたのが良い例ですよ。本当にあれは笑えたよ…ww」


恐怖が瞬間的な怒りに変わり、ルルはグラスを掴んでリッチヅノーの顔面に思い切り水をかけた。

「…え?w」
リッチヅノーは無表情のままブチ切れそうになっていた。

「CGRのキズナパワーがあれば、あんたなんて…!」

「自分が何者かもご存じないの? 哀れだねw」

リッチヅノーは今度こそ本当に笑っていた。


「きみはキャスストーンなんじゃないか。最後の1つのね…ww」

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891 :げらっち
2020/10/08(木) 00:02:02

「違う」

私は咄嗟に否定していた。
根拠なんて、勿論無い。
それどころかどこか納得しているような、予想通りというような、不思議な情調になっていた。
でも違う。
絶対に違う。

「なに言ってるの?w猫野瑠々、きみは、最強のキャスストーン。」

「違う!違う違う違う違うちがうのおおおおおおおおおおお!!!!」
頭に浮かんだのは苦しい思い出ばかり。
光りながら悲鳴に包まれ、変化していくみうちゃんの姿。

にんまりと笑うリッチヅノーの目の前でルルは床に泣き崩れた。


そこに誰かが歩み寄ってきた。ゲラッチとクロボー師の影にもう1人誰かが居たようだ。
「久しぶりですね、ルルチャン!僕はルル最推し、生まれながらの貴女の従者です!」

ぐるぐる眼鏡に、胴体はスマホと化しているヲタク怪人ルル最推しだ。
「貴女の必殺技を受けた時、デビルルチャンが盾になり僕を助けてくれました!詰まり僕は生きてます!いつまでも、貴女の従者なのです!」

ルルはこいつの言う事を全く聞いていなかった。
というより全く聞こえていなかった。
ただ床に額を擦り付けて泣いていた。この世の物とは思えないほどの悲しい声を上げて。
「ルルチャン…そんなに悲しまないでください!ハッキリ言ってここまで気付かなかったのは予想外でした!キャスストーンの少女には、僕たち7つ子のヲタク怪人の従者が1人ずつついています!ミウ最推しが存在した時点で、自身の正体に気付くべきでしたね!」

「もうそれくらいにしてよw」と、リッチヅノー。
「それにあの女…雪華は、きみの正体を知っていたみたいだよw」

リッチヅノーは丸まって動かなくなったルルの髪を掴み、強引に顔を上げさせる。
そして真っ赤なルルの顔の目の前に赤いキズナフォンを突き付けた。

そこに映っていたのは待ち受けにしていた、CGRの集合写真。
自分とタレ、りんご、潤、キー、koto、そして雪華の姿…


「何できみがCGRに選ばれたかわかってる?きみがキャスストーンだから。それだけだよwキズナも何も、無かったんだよ。全く底辺のクズだよね…www」

ルルの耳にもようやく言葉が届いた。ルルは息を荒げてスマホを奪い取り、床に叩きつけた。何度も、何度も。
スマホの液晶が割れた。
そして獰猛な目でリッチヅノーを睨んだ。

「ようやく自覚が出てきたかな?wでは、やれ」

「お任せを。ルルチャン!今こそ、真の姿に戻れ!!」
ルル最推しのスマホ画面から放たれた光がルルを包み込んだ。
ルルは鬼のような形相で唸り声を上げ、みるみるうちに膨らんでいった。そして成人ほどの大きさになると、次はシュルシュルと縮み石の姿に変わって行った。


ルルは瑠璃色のキャスストーンに成り果てた。

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892 :げらっち
2020/10/08(木) 00:06:10

大きな時計塔がそびえ立つ、ここは華美大学。
キーの所属する一流大学だ。
タレ「うわめっちゃ大きいやん!」
りんご「だね‼あの塔300mくらいあるらしいよ」
潤「で、お目当ての場所はまだ?」
キー「あそこですヾ(*´∀`*)ノキャッキャ華美大学付属図書館。」

そこには荘厳な建物が建っていた。図書館と言うが、むしろ教会の様だ。


中は静寂だった。
本を読んでいるのは頭は良さそうだがどこか癖のありそうな学生ばかりだ。

潤「あった!ヒロインアハでミア!」
タレ「うちが見たかったやつや。漫画も全部そろってるとかすごいな!」
りんご「漫画から歴史書まで日本中の書物がそろっているらしいぞい」
潤「レアな初期の漫画!なんといっても主人公がかっこいい!」

3人はあろうことか大声で話しながら漫画を読み始めた。周りの学生たちが3人を睨む。
するとその時、本棚の1つが横っ飛びに倒れ本がドサドサと床に散らばった。

潤「何事?」
聞き飽きた声が館内にこだました。

「また会ったな、コミュニティワルキューレレンジュアー!━━━確かに、人間は弱い。だからこそここで決着だ…そうだろう、愚民たち!」

タレ「あ、ハローデスや。」
学生たちは部屋の隅に縮こまって、ハローデスとそれに対峙するタレ達の姿を見ていた。

タレ「あれキーさんは?キーサァン!」
りんご「仕方ない3人でやろう。ハローデス程度なら( ・∀・)」
潤「それじゃ、変身するよ!」

「コミュニティアプリ起動!」

「電気の使者!ガールズイエロー!」
「草の猛者!ガールズグリーン!」
「水の覇者!ガールズブルー!」

「コミュニティガールズレンジャー!!!」

ハローデス「何、貴公には負けるよ、貴公は常に私の上を行くからねを、3人ごときで私を倒せるはずが無い。」
りんご「さんだー!
タレ「草爆弾!
潤「ビッグウェーブ!
ハローデス「どわああああああああ!!」

ハローデスは痺れ、爆発し、建物の外まで吹っ飛ばされた。
煙をあげ地面にゴロゴロと倒れ込む。
潤達も建物の外に出てハローデスに標的を定める。

潤「これでとどめ!(`・ω・´)」
りんご「コミュニティエレメントレーザー簡易版‼」
タレ「どっかーん!」

しかし、必殺技を放つ直前に不思議な事が起きた。

キラキラと輝きながら、ハローデスと潤達の間に少女が降り立ったのだった。
りんご「あっあれはルルの友達の真白‼」
潤「攻撃やめー!」
真白は地に足を付けた途端、ふわりと崩れ落ちた。
3人は駆け寄る。
タレ「おい大丈夫かしっかりしろ」

真白は瞼を開けずに、うわごとのように呟く。
「ルルちゃん…ルルちゃん…が…」

りんご「一体何があった❓」
潤「ルルがどうしたの?たしかに今朝誘った時は未読無視されたけど、まさか…」
タレ「とにかくキーさんのうちに運ぼう!」
ハローデス「おい私を倒してから行ってくれ」

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893 :げらっち
2020/10/08(木) 00:44:29

キーの家、ベッドルームにて。


恢復した真白はタレ達に一部始終を話して聞かせた。
リッチヅノーの存在、殺戮、そしてルルがさらわれたこと……
聞き手のタレ、りんご、潤は話が終わるまで一言も発さずにただ青ざめていた。

タレ「ほんまに間違いないんやな?」

真白は頷いた。

そこにキーが入ってきた。

りんご「あっキーさん遅いよ‼どこに行ってたんだ」
キー「ごめんなさい。今朝図書館に行ったのは、これが目的だったんです。」

キーは古びた分厚い本を取り出した。

りんご「何ソレ❓」
キー「これがリッチヅノーの正体です。」
りんご「本がリッチヅノー?(〃 ́ω`〃)」
タレ「あほ。」

キーは本を机に置き黄ばんだページを1枚ずつめくる。
「71年前、闇の実験に手を出し、大学を追放された学生が居ました。秀才とされていますが、他の学生達と馴染めず浮いた存在だったそうです。」

タレ「いじめられてたんかな」

「彼が手を出したのは脳摘出と移植、要は不死になるための実験です。そして彼はこの実験を、“リッチヅノー”と名付けました。」


りんご「!」
潤「じゃあリッチヅノーとか言う奴は、そんなに昔から…?」
キー「そうです。真白ちゃんやルルちゃんの証言からして、こいつがメンズスターの首領として世界征服を企んでいるのは間違いないでしょう。」
タレ「じゃあげろっちはどうなんの?雪華司令を撃ったんだよあのげろは」
真白「あっでもね!」

突然真白がベッドから半身を乗り出して発言した。
「ゲラッチって人はうちを助けてくれた。リッチヅノーからうちちを庇って、そのあと何をするかと思ったら、うちを地球に送り返してくれた。良い人かはわからない。けど…」


その時。

突き上げるような激しい揺れが起こり、皆飛び上がった。
タレ「ぱおん!」
キー「今のは…!」
キーはすかさず部屋の隅にあったテレビをつけた。
【速報】の文字が。

「ただいま速報が入りました。東京都・華美大学付近に謎の飛翔体が落下しました。ただいま、映像が入りました!」


テレビ画面に映っていたのは、巨大な黄金の甲冑。その胸元には瑠璃色の石が嵌めこまれていた。

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894 :げらっち
2020/10/08(木) 00:49:27

CGRメンバーは華美大学の最寄り駅に到着した。
タレ「なんやあれ!びばでっか!」
駅から大学までは大分離れているが、ここからでも大学の傍に佇立する黄金の鎧の姿が見える。
駅前には人がごった返し、スマホで鎧を撮影したり何か叫んだりしていた。
キーは双眼鏡を取り出した。

「あれは前に戦ったメンズスター神に酷似しています…そして胸元には、キャスストーン!……あれ」

キーは眉間にしわを寄せてぶつぶつ独り言を言い始めた。
「見たことが無い…あの色のキャスストーンは、あれは…」
「貸して!」
潤が双眼鏡を奪い取る。
潤「瑠璃色のキャスストーン…」
タレ「まさか!」
キー「そのまさかですね。ルルちゃんがキャスストーンだったとは…!!」


黄金の鎧は剣を振り降ろした。
途端に華美大学の校舎は倒壊した。

潤「ルル、やめてーっ!!」


「いいぞ、メンズスター神V2…その調子、全部全部壊しちゃえ。ひゃーはははは!!」

こちら月面。
ルル最推しがパタパタとキーボードを打っている後ろでリッチヅノーが高笑いしている。

「でもキャスストーンのうちの4つはまだCGRが持ってるんですよ!」とルル最推し。
リッチヅノーは無表情に戻り言う。

「何言っちゃってんのwアメリカ支部や中国支部、メンズスターの全支部にCGRを総攻撃させて、キャスストーンを奪うんだよ…CGRなんて、イチコロさぁ!w」

「へいへい。」
ルル最推しはキーボードで支部に指示を送ったようだ。


「CGRもこれでぶっ壊れる、か…」

ゲラッチとクロボー師はその様子をひっそりと見つめていた。
「おいゲラッチ」
「…どうした!」
クロボー師がゲラッチの胸ぐらを掴み思い切り締め上げた。


「こんなんじゃつまらないぜ。まさか部長としての信念までぶっ壊してしまうとは情けない男だ。俺は抜けさせてもらうぜ。」

クロボー師はゲラッチをぺしっと離し早足で去って行った。

ゲラッチは立ち尽くしていた。



何故だ。
何故こんなことに。

私はただ、良かれと思ってやったのに。
いやこれで良いのだ。
より良い世界を創るために犠牲はつきものだ。
その信念は変わらない筈。
いや本当にそうか?
愛するものを殺し、相棒と別れ、罪もない子供たちを犠牲にしてまで、世界を創り変えるのか?

それで創った世界は、本当に幸せなのか?


わからない。
私は変わってしまった。

何かによって支配された。
取り込まれた。
いや、取り込まれる以前に、少しずつ傲慢になっていたんだ。
全ては私が、私自身が悪いのだ。


できる事ならもう一度、あなたと一緒に、

ユキちゃん…


「おい、どうしたの部長?」

我に返ると、目の前にリッチヅノーの姿があった。

「何泣いてんの?w今からCGRの最期を拝みに行くよw」

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895 :げらっち
2020/10/08(木) 01:08:19

ぼんやりと夢の中にいるみたい。
もう何もかもどうでもいいや。
誰も私のことをわかってくれないし、
私の痛みを知っても助けてくれないんだ。
世界なんて変えられないし
自分だって変えられないし
どうあがいても私は私。


わからない。
私は変わってしまった。

私の体、私の心、私の記憶、全部他人の物みたい。
昔の私はきっと別人。
何もかも捨ててしまった。
戻れない。
何でこんな目にあわなきゃいけないの?
全てはみんな、みんなが悪いんだ。



一瞬の出来事だった。
キャスストーンからビームが放たれビルに直撃、CGRを含む多くの人々の上に瓦礫が降り注いだ。
タレ「わあああ!」
キー「みんな逃げて!」
CGRの皆は間一髪で瓦礫から逃れた。然し。
潤「あ…!」

周辺に居た人々は逃げようとしたが間に合わず、瓦礫の下敷きになって死んでいた。

りんご「何で…こんなことを…‼」
潤「ルルーーーー!!」


ルルーーー

ルル?
何、それ。
私を、呼んでいる?

うざい。
あっちにいけ。


キャスストーンから特大の炎が放たれた。
潤「あれは…スパイラルフレアー!?」
それは確かに潤達を狙っていた。
タレ「やばいぃっ」
潤「やめてえええええええええ!!」
潤は目を閉じた。
炎は標的を微妙にそれ近くに停まっていたバスに着弾。バスはボンっと音を立ててひっくり返って炎上した。
キーが風の魔法で攻撃の軌道をずらしたのだった。

潤は炎に煽られ転倒した。
潤「ルル…何で…」
りんご「ルルがこんなことするはずないよ‼きっとルルはもう、自我が無いんだよ‼」
「いいえ。」
そう言ったのはキーだった。

「キャスストーンの状態でも、意識があり、自我も存在しています。ルルは私たちのことを覚えています。」

タレ「そんな!」
潤「酷いよ…」


『魔女ルルー様釜何煮込みました?』
メンズスター神V2は燃え盛る剣を回転させ周囲の建物を焼き払った。
悲鳴、サイレン。
街は地獄と化していた。


「一番辛いのは、ルルちゃんです。」

潤「え…?」

「私たちにできるのは、ルルちゃんを助けることだけ。だってそうでしょ?私たちは、キズナで戦う“コミュニティガールズレンジャー”ですから(❁´ω`❁)」

キーの笑顔に励まされたのか、タレ達も奮い立つ。
タレ「そうこなくっちゃね!ぱふぱふ!」
りんご「俺もやるよ‼ルルは大事な後輩、大切な友達だからね‼」
潤「そうだったぜ!ごめんよルル(`・ω・´)」
キー「それじゃ、」


「コミュニティアプリ起動!」

「電気の使者!ガールズイエロー!」
「草の猛者!ガールズグリーン!」
「水の覇者!ガールズブルー!」
「風の賢者!ガールズピンク!」


「コミュニティガールズレンジャー!!!!」

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896 :げらっち
2020/10/08(木) 01:44:01

「カラミティウェーブ!」
「地球一周スタン・ガーン!」
「草核爆弾!」
「トルネード・トルネード・トルネード!」

各々の必殺技で地上からメンズスター神V2を攻撃する。然し悉く撥ね返されてしまう。

するとそこにもう1機の飛翔体が現れた。
初代メンズスター神だ。
銀色の鎧の胸元に、朱色のキャスストーンが嵌めこまれている。

2機のメンズスター神は接近した。


…みうちゃん。
やっとわかった、あなたのきもち。
つらかったんだね。
私も今は同じ気分。
いっしょに、全部、消しちゃおう。
幸せなやつらは邪魔だからね。


ルルと美羽のキャスストーンはチカチカと光り、共鳴しているようだった。

そして次の瞬間、

災厄が起こった。
地の底から唸り声のようなものが聞こえたと思うと、凄まじい揺れ、
大地の怒り、そう呼ぶのがふさわしいような揺れ。
ビルは倒壊しあちこちに地割れが起きる。
CGRメンバーはエレメントでバリアを張り何とか持ちこたえた。

タレ「何や今の!」
キー「キャスストーンの威力は乗算されます。2つ揃っただけでもマグニチュード9を超えるエネルギーを生み出します。もし7つ揃ったら…」
潤「早くあの鎧を壊してルル達を助けないと!」


「ほんと、すごいなあ…w」

リッチヅノーは華美大学時計塔のてっぺんに立ってこれを俯瞰していた。
「じきメンズスターの全勢力が集結しきみたちの持っている4つのキャスストーンも奪っちゃうからね。そうしたら世界は…ねw」

すると。

何か大きな影が現れた。
大きな大きな影。

「何だ?最推しのやつが次のメンズスター神を早めに送り込んだのかな?」

しかし、そこに居たのは…
「!?」

巨人だった。


「おーい、お待たせー」

タレ「こと!」
りんご「遅いよ‼」
「ごめんなさいね。はい、いつも遅れて登場、いいとこだけ持ってくタイプのkotoちゃんです。そんでもってこの子はなゃるチャンです。可愛いでしょ?」

巨大な人型のそれは、まるで鎧を着ていないメンズスター神、とでもいうような容姿だ。
その頭の上にkotoがちょこんと座っている。
しかも胸元には、白いキャスストーンがガッチリと嵌め込まれていた。

キー「それは、まさか…」
koto「あたり。これは雪華司令のキャスストーンです。本当は4つ出そうかと思ったけどそれじゃ太陽系ぶっ飛ぶからね。今日は1つだけです。はい、勝ちました。」


キー「さあ、僕たちも力を合わせましょう!」
りんご「りょりょりょ‼」
「キズナパワー全開!!」

koto「こっちはキャスストーンパワー全開です。いくよ、雪華司令!」

「キャスストーンフィニッシュ!!」

キズナパワーとキャスストーンの力が1つになり、光が放たれた。
光に包まれ、メンズスター神2機の動きが止まった。


雪華のキャスストーンはチカチカと光りとルルとコンタクトを試みた。

[返信][編集]

897 :げらっち
2020/10/08(木) 01:47:06

全部終わりにしたかった。
何もかも壊して、自分も、消える。
誰からも忘れられたかった。
なのに。

どうして…?
どうして私を睨むの?
雪華司令…

お母さん!!!!



「何をしている、おい!アメリカ支部!」

「バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ」

リッチヅノーは焦って端末を覗き込んだが、そこに映っていたのはクロボー師。

「メンズスターの支部はぜーんぶ俺がぶっ壊してやったぞぉ。サッパリしたぜ。メンズスターをブッコワース!選べよ。俺がお前を殺すか?それとも……ゲラッチせんせー!」


「ハッ!!」

リッチヅノーは気配を感じて振り向いた。
時計塔の屋根の上にはもう1人の男が立っていた。

ゲラッチが銃口をこちらに向けていた。

「やる気か?部長、あんたは人間のクズだ!!」

「クズ?違うね。私はチート級、カリスマ部長…」

「しね!即死雷!!」

リッチヅノーの雷がゲラッチに直撃した。しかしゲラッチは構わず引き金を引く。
「チート級スパイラルレーザー!!私を不死身にしたのは、」
リッチヅノーは被弾、
「間違いだったなあ!!」

驚いた顔をして時計塔から落ちていった。


「グハッ!」

リッチヅノーははぐちゃぐちゃになった。
しかしニュルニュルと動いてすぐ元の形に戻る。しかし、汗ぐっしょりだ。

「ど、どこまでも馬鹿だな!だからおまえはクズなんだよ、ぼくをころせるならころしてみて!ww」

背後に圧力を感じる。

「…へっ?」


振り向くと、黄金のメンズスター神が思い切り足を上げていた。


リッチヅノーは渾身の力で踏み潰され、マントルにまで没して死んだ。

[返信][編集]

898 :げらっち
2020/10/08(木) 01:48:43

「今まで隠していてごめんなさい。そう、私もキャスストーンの1つでした。貴女の苦しみがわからない?そんなことは有りません。私も貴女と同じです。」


キー「まさか雪華司令が…僕も気付きませんでした(´∩ω∩`)」
りんご「でもこれで全部終わったね‼」
タレ「平和な世界が来るんやな。およ?誰か来る。」

瓦礫の上を歩いて誰かが近付いて来た。

koto「あれはまさしくあれですね。」

ゲラッチが近付いて来た。
あの奇抜な格好ではなく、普通の服装で、普通の眼鏡を掛けている。
そして少し気まずそうにしていた。

「…すまない。」

ゲラッチはCGRの皆に向かってペコリとお辞儀をした。
「ごめんなさい。」

koto「…って言ってるけどどうする?」
タレ「まあー反省してるようやしイイんとちゃう?」
koto「…とのことです。ヨカッタネお兄ちゃん」

ゲラッチの顔が子供のようにぱっと明るくなった。
「ありがとう!というわけでこれからはお友達なのだ。皆よろしくね」
ゲラッチはタレの手を握ってぶんぶん振り回した。
タレ「離せやきしょいぞろりっち」

するとゲラッチの後ろからクロボー師がひょっこりと姿を現した。
「よぉ!俺もお邪魔するぞぅ」
潤「ちょっと調子よくない?wまあ、いいけどさ!」

ゲラッチはなゃるチャンの胸にはめ込まれた白いキャスストーンを見上げ、話しかけた。
「ユキちゃん。もう一度、一緒に頑張ろう!平和な世界を、作るんだ!」



「フフッ(*´艸`*)相変わらずですね。ルルちゃん、私たちも、あっちに行きましょう。」

真っ白い不思議な空間で、ルルは雪華と手をつないでいた。

「ありがとう雪華司令。でもね、」

「私。やりたいことがあるの。どうしてもやりたいこと。」


「…それは貴女の本心ですか?」


「はい。」


「わかりました。私は貴女の味方ですよ…❀.(*´▽`*)❀.」


クロボー師「…ん?様子がおかしいぞ。」
ゲラッチ「あれは、まさか…!」

雪華とルルのキャスストーン、機能停止したメンズスター神に嵌めこまれていた美羽のキャスストーンが、一斉に宙に向かって飛び出した。
そしてどこからともなく他の4つのキャスストーンも飛来する。

7つのキャスストーンが、光を帯びながら、天高く旋回し上昇していく。


koto「やばいね卍お兄ちゃん何とかして?」
ゲラッチ「無理だー!」

空が虹色に輝いた。
空間が、歪んでいく。
ゲラッチ「みんな集まれ!!」
タレ・りんご・潤・キー・koto・ゲラッチ・クロボー師は手をつないで身をかがめた。



そして世界は真っ白になった。
ビッグ・バンが起きた。

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899 :げらっち
2020/10/08(木) 01:52:24

キーンコーンカーンコーン・・・



下校の鐘が鳴ると同時に、私はランドセルを背負って駆け出した。
「待って!」
肩を掴んだのはクラスメイトの真白ちゃん。
「遊んでこうよ、ルルちゃん!」

「ごめんっ!」

私は申し訳なさそうに、しかし元気いっぱいに話す。
「私今日用事あるから!って言おうと思ったけど…やっぱ、一緒に来て!」

ルルは真白の手を握った。
クラスメイトの犬又美羽は何か言いたげな表情でルル達をチラチラ見ている。

「何見てんの…?」

ルルは美羽に話しかけた。
美羽はサッと目をそらす。

「みうちゃんも、一緒にいこ!絶対楽しいから!✨」


ルルは美羽に手を振った後、真白と共に教室を飛び出した。
美羽は目を輝かせて、ルルの後を追いかけた。


3人は森の奥にある、CGRの秘密基地…ではなく、キーの家にやって来た。
「それじゃ、入るよ~!」

ルルは扉を開けた。

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900 :げらっち
2020/10/08(木) 01:53:19

「「「「「誕生日おめでとー!!」」」」」


そこにはみんな居た。
皆が、ルルを祝福していた。

タレ「おめでとうぱふぱふにゃーにゃー!」
りんご「12歳の誕生日おめ‼」
潤「特大ケーキも用意してあるぜ!残さず食べてね(`・ω・´)」
キー「もちろん僕の手作りです~❀.(*´ω`*)❀.」
迅「この僕が毒見したが問題なしでしたぜ、ヴェハハハハハハハ!!」
ハローデス「そうだな。私の生誕祭には\\😇👑💜Happy Birthday💜👑😇ハローデス様の降臨、聖誕を祝福します!!//と、祝うがいい。」
クロボー師「中二病が増えてて嫌になるぜ。ハッピーバースデールル。パイ喰わねえか?」
ユメチビ「おめでとう、ルル様!私も健在だ!」
koto「僕からもおめ。今年も生き延びて下さいね(?)」

ルルはクラッカーを浴び、皆に囲まれポンポン頭を叩かれながら、ケーキを一切れ受け取った。
レモーン「はい(渡した)」
ホリ太「俺は甘いもの好きじゃないんだがな(隙自語)」
HKK「まあいいじゃないですか!こんな時くらいみんなで祝いましょ笑」
あめそ「特製メロンソーダもあげます。舌がしびれるぅ」
雪華「それじゃあ乾杯ですね。ルルちゃんが作った、この素晴らしい世界に(笑)」
ゲラッチ「何だそりゃ。そんなことよりユキちゃん私にキっスを…(つ・ω・(-ω-*)」
雪華「やめい!!」

雪華はゲラッチをバシッとはたいた。
ゲラッチ「気を取り直して。ルル、本当におめでとう。」
雪華「そして…ありがとう」
ルル「いえ。私の方こそありがとうございます✨ゲラッチ先輩、ユキちゃん!そして、皆さん…」

ルルは周りをぐるりと見まわした。

「皆さん本当にありがとうございました✨」



これが、私のHAPPY END✨

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901 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/10/08(木) 11:38:05

10分休みをフル活用して読みきった!

いやー素晴らしい終わりかたですね!ルルと雪華司令がキャスストーンか...kotoさんかと思いましたが違いましたねw

ルル誕生日おめでと~!🎂
CGR完結、ぶちょーお疲れさまでした!
最高ナリ

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885 :黒帽子
2020/10/04(日) 22:59:19

もう駄目だココの作者
2020年のルルを認められないのか

117 :げらっち
2020/07/22(水) 21:31:00

番外編
「ルル、タピオカを飲みに行く日!」

CGRのルル、タレ、りんごの3人は原宿に遊びに来ていた。

ルル「わあ~!人がいいっぱいいますぅ!」
タレ「そりゃそうや。」
りんご「あっあそこだよ!雑誌で有名だったタピオカのお店!」
ルル「タピオカ!!大好き…❤」
りんご「飲みに行こう!」
タレ「あのくそみたいなたまごに金を使うなんて許さん。」
ルル「ええっタピオカ食べられないんですかぁぁああ!!!」
タレ「というかタピオカとか喰わず嫌いランキング1位。まぢで無理。タピる~とか言ってる女子女子した女子嫌い。雑誌好きミーハーも嫌い。きもい。きしょい。無理。」
ルル・りんご「……」

何やら険悪な雰囲気だ。

ルル「あの…そこまで言う必要は無いと思います。」
りんご「そうだよー💢ルル、2人だけで食べよ!」

2人はタピオカ屋に走って行ってしまった。

「いらっしゃーい!店長のレモーンだよ。」
そこにはレモンの被り物をした怪しい少年が立っていた。

ルル「タピオカレモンティーく~ださいな✨」
りんご「僕ちんはタピオカルピス!」
レモーン「濃さは?」
りんご「へぇー1から10まであるんだ。特濃!めっちゃ濃いの!薄いのきらーいww」
レモーン「はい(渡した)」
ルル「んくっんくっ」
りんご「やばっメッチャ濃いΣ(゚◇゚;)そして…なんだか眠く…」
ルル「うう…パタッ」

2人は倒れてしまった。

「うまくいったようだな。」
レモーン「へい!クロボー師様。」
店の奥からメンズスター幹部クロボー師が現れた。

118 :げらっち
2020/07/22(水) 21:32:08

タレ「ちょっと言い過ぎたかも…」
タレはルルとりんごの居る店の前をしばらくウロウロした後店の中に入った。
タレ「おわ!」

するとそこではルルとりんごが巨大な黒い機械の中に入れられようとしていた!

レモーン「タピオカ製造マシーンでお前らもタピオカになれ!」
タレ「やめろー、やめるんだー!!」
レモーン「何だお前、タピオカが嫌いそうな顔をしているな!」
タレ「そんな顔があるんか。まあ私はタピオカよりすき焼きのタレが好きな希少な女やけど。」
レモーン「タレを舐めるのか?きっしょ!」
タレ「ぴえんそれうちの言葉」
タレの顔がぴえんの顔文字のようになった。

タレ「おまえメンズスターの手先やな。たおしたる。コミュニティアプリ起動!くさのもさ!ガルーg?ン!」
レモーン「噛んでやんのwwww」
タレ「ぴえーん!これ1回噛むと1時間は変身できない仕様なの!」
レモーン「じゃあずっとこちらのターンというわけだ!果実怪人レモーン様の実力を知って驚き呆れろ!スマッシュタピオカ!」
大量のタピオカがタレに向かって飛んで来た。
タレ「やめろー!タピオカは嫌いじゃー!!」
レモーン「無理矢理喰わしてやる!」
レモーンの放ったタピオカがタレの口に入った。
タレ「ぴえーーーーーーーーーーーーーん!!」
レモーン「わーはっはっは!」
タレ「…」

タレはタピオカを噛んでみた。

あれ

意外といける。

タレ「おいしいぱふぱふにゃーにゃー♔お♔い♔し♔い♔✧delicious✧🎊🎉おおおいいいいしいいいい🎉🎊🎉いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
レモーン「は?」
タレ「ウチが嫌いなのはタピオカ残したりきゃぴきゃぴするためにタピオカを飾りとして扱ってる連中だけ!たぴおかじたいはうまかった!」
レモーン「は?は?」
タレ「お前の負ーけー!」
レモーン「ぴえーん!」

タレの気迫の前にレモーンは逃げて行った。
タレはルルとりんごを助け出した。

ルル「プハッ!た、助かりました・・」
りんご「助けてくれてありがとう!」
タレ「私の方こそ言い過ぎてごめんよ!」
ルル「じゃあ・・クレープおごって下さい!!✨」
タレ「ぴえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」


一方こちらクロボー師。
作戦が失敗に終わり、原宿の喧騒の中を歩いて帰るところだった。
「ちっ、檸檬野郎のやつしくじりやがって。」
 (だがタピオカを捨てるのがよくないのは事実だな。今回は食べ物を粗末に扱う作戦を建てちゃって失敗したゾ。これからは気を付けねば…ん?)

「あいなちゃん、おいしいかい?」
原宿の街を小学生くらいの女の子を引き連れて、ゲラッチが歩いていた。
クロボー師「あのヤロー作戦をさぼってまた幼女誘拐してやがるな…」

あいな「ンぐ…ゲラッチ、おいしくないよ!」
ゲラッチ「何っ!じゃあこんなおいしくないものはインスタに上げるだけ上げてポイだ!ポイっ!」
ゲラッチは半分以上残っているタピオカドリンクをゴミ箱に投げ捨てた。
クロボー師「ぶっ殺---------------------------す!!」
ゲラッチ「ぴえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

174 :げらっち
2020/07/28(火) 23:57:40

番外編2
「爆喰い戦隊カバレンジャー結成!?」

CGRのエース、ルルの最大の敵とは…っ!


ルルは立ち尽くしていた。
確かに、兆候はあった。
こうなることは容易に予想が付いたはずだ。
然しそれは予想をはるかに上回っていた。
自分はこの1か月間、一体何をしていたのだろう。
何度も自分に言い聞かせたはずだ。だがそれはことごとく用を成さず、遂に禁断の領域に踏み込んでしまった。

「よ、40キロ・・・」

ルルは半裸で体重計の上に立ち尽くしていた。
まさか、このタイミングで、ついに40㎏オーバー。
1か月前は36㎏だったはず。それにクラスの友達は大抵35㎏とか、軽い子だと30㎏とか…
私カバじゃん

ルルの最大の敵は自分自身、自分の体重だった。


ルルは誰よりもまずあの人に相談してみようと、ラインの無料通話をかけた。
「はいもしもし!今日もかわいい潤ちゃんでーす(`・ω・´)w」
「あっ潤先輩!実はかくかくしかじかなんですぅぅぅ!」
ルルは慌ててわけを話す。
潤「事情は分かったけど…それでなんで私なんだ!タレとかりんごとかでいいだろー!www」
ルル「でもあの2人はスリムですし…」
潤「…ルルって意外と毒舌だよね。」
ルル「え?別にそんなこと無いですよー(´・∀・`)」
潤はちょっとムカッとしたようだが、結局その後2時間はルルの愚痴を聞かされた。そして週末にダイエットを指導する約束をしてしまった。

175 :げらっち
2020/07/29(水) 01:28:12

魔の週末が訪れた。
ルルと潤は公園のベンチに座っていた。潤はジャージ、ルルは学校の体操服のようなものを着ている。

潤「で、ルルは何キロなんだっけ?」
ルル「ちょーデブだから!ショックで倒れないでくださいね?改めて……40㎏…です、チーン。」
潤「別にそんなチーンってなるくらいの体重じゃないよ!普通だと思うよ。私なんて50…」
ルル「50!?」
潤「いや大丈夫まだ50はいってないいってないいってないからねからね」
ルル「潤先輩、一緒にダイエットしましょうっっ✨」
潤「ハイ・・・」
2人はベンチからすっくと立ちあがった。

ルル「2人であの《十キロ痩せるダンス》二週間踊るってのはどうですか?」
潤「いや、それよりもいい方法があるぜ。2人で戦隊を結成するんだ!」
ルル「なるほどです。つまり・・・」

潤・ルル「「爆喰い戦隊カバレンジャー!!」」

2人が大声を上げてキメポーズを取ったため、園内を散歩していた子供や老人が振り向いた。

ルル「・・って、何ですかコレ( ゚Д゚)」
潤「こうやって恥をかくことで、痩せなきゃ痩せなきゃと、精神的に自分を追いつめる!そうすればきっと痩せる!」
ルル「きっとって…それで痩せたためしがあるんですか?」
潤「…」
ルル「潤先輩はポテチの食べ過ぎですぅう!」
潤「うるさーい!醤油マヨは銀河一なんだあああああああ!!」
2人の頭の中に醤油とマヨネーズのコクをブレンドしたまろやかな旨味のポテトチップスがモワモワと浮かび、パチンと消えた。

潤「そうだ!私たちCGRとして戦ってすごい運動してるし、それが一番のダイエットになってるんじゃないかな?」
ルル「でも戦うと疲れて、そのあとメッチャ食べちゃうんですよね…」
潤「食べるって何を?」
ルル「うどんです!私の大好物なんで!多い時だと、おかわりを2杯くらいして・・・あっ」
潤「それだよ!運動していっぱい食べてるから、体が大きくなったんだよ!そう言えばルル、初めて会った時より背が伸びたんじゃない?」
ルル「そ、そうですか?(*σ∀σ)」
ルルの顔が急に乙女チックに輝いた。

ルル「潤先輩!ご指導ありがとうございました!これにて私はカバレンジャーを脱退します!」
ルルはキラキラしながら潤に背中を向け走り去っていった。
結局潤だけが取り残されてしまった。
潤「私は成長期すぎちゃっただぜ…ま、いいか。醤油マヨ買って帰ろ。」

329 :げらっち
2020/08/05(水) 23:51:54

🍎RINGORIN誕生日記念でテキトーに作った短編


はじめまして俺はりんご‼
今は兵派亜中等学校で授業中‼
それにしても昨日オールだったから眠いwwwwww
よし、ちょっとだけ寝るぜ
ちょっとならばれない…はず…
「zzz」
「おい!」
「ン?( ・∀・)」
隣の席の女子が小声で話しかけてきた。
「ねるな!せんせいにおこられっぞ!」
「余計なお世話だよーwwwww」
あいつは俺の相棒のタレ。
4月に関西から引っ越してきて、一緒のクラスになってからは色々あったっけな。
とにかくおもろい関西人。
でもたまーに馬が合わなくて…
タレ「起きろや!内申点下がるぞアッポー!」
りんご「アッポーはさすがにやめろ!(💢・∀・)」
先生「くらー!授業中にうるさいぞ!林、藤田!お前らは放課後居残りで掃除だ!」
りんご「ほら、タレが余計なことするから💢💢」
タレ「うわ最悪やん。」

6時間目が終わり、りんごとタレは2人きりで教室、廊下、階段を掃除した。約2時間を浪費した。
次はだだっ広い体育館を雑巾がけすることになった。
りんご「まじで嫌すぎwwwww全部タレのせいだからね💢💢」
タレ「いい加減人のせいにすんのやめろや。そうだ、ただやるだけじゃつまらんから2人でどっちが早く雑巾がけできるかやってみ幼女。」
りんご「受けて立つよー!絶対負けないからww」
2人は体育館の端と端にしゃがみ込み、一斉に雑巾がけをスタートした。

りんご「おらああああああああああああ!」
りんごは長い茶髪を振り乱して一気に駆け出した。
タレ「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」
一方のタレは鼻歌交じりに踊るように進んでいた。だがりんごより足が長いので結構速い。独特のリズム感でテンポよく進んでいる。
りんご「もうまじで頭きた💢」
りんごは雑巾がけをやめスマホを取り出した。
タレ「試合放棄か?( ˘ω˘ )」
りんご「コミュニティアプリ起動!電気の使者、ガールズイエロー!」
タレ「あっずるい。」
りんごは変身し急加速。雷のようなスピードで一気に体育館の中心まで駆け抜けた。そして、
タレ「うわっこっちくんなあほ!」
りんご「わっちょ止まんなあああああああいa」

ごっちんこ★


2人は体育館の床に倒れた。

343 :げらっち
2020/08/06(木) 01:40:07

たんこぶを作った2人は続いて体育館の女子更衣室にやって来た。
りんご「ヤバイな、ここは。」
タレ「ああやばい。」
2人は扉の左右にぴったりとくっつくと、視線を交わした。
タレが頷いた。
次の瞬間、りんごは一気に扉を開け放った。
りんご「ぐわああああああ!」
タレ「りんご、しっかりしろ!リンゴォォォォォオ!!」

ガンッ!

2人は竹刀で頭をぶっ叩かれた。
先生「くらー!ふざけてないで掃除しろ掃除ィ!」
りんご・タレ「ハイ・・・」

確かにオーバーリアクションだったのは事実だが、兵中女子更衣室は「魔窟」と異名を持つほどの場所だったのだ。
とてつもなく臭い。

りんご「くちゃい…(。・´д`・。)」
タレ「臭すぎて草。」
りんご「ン?タレ何そのマスク?」
タレはいつの間にかマスクを装着していた。
タレ「タレノマスクや。ほれお前にも一枚やる。」
りんご「サンキューd(*`・(エ)・´*)b」
マスクのお陰で少しは臭気を防ぐことが出来た。2人は部屋に入った。

そこは魔窟の異名にふさわしいごちゃごちゃっぷりだった。
食べかけのコンビニ弁当、菓子袋、ペットボトルやカロリーメイト、何日も洗ってないような下着や水着、いつの物かわからないカビの生えた応援旗等が散乱し、部屋の隅は埃と虫だらけだった。
タレ「あのはげおやぢ。」
りんご「それなwww体罰受けたって訴えちゃえばいくない?wwwww」
2人はぶつくさ言いながら掃除を始めた。
りんご「タレ、ところで彼氏は?」
タレ「ぎく。わしは理想が高いんや。べ、別にできないわけじゃないからね!」
りんご「本当かなー?( ・∀・)」
りんごはモップの手を止め髪をくりんくりんと弄るお決まりの動作を始めた。
タレ「お前の恋人?はどうなっとん?」
りんご「あー、上手くいってるよ!(〃 ́ω`〃)」
りんごの顔が林檎色に染まった。
タレ「きしょいな。さすがCGR唯一のリア充。」
りんご「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
りんごはタレの肩に額を持たせかけ、タレの脇腹をちょんちょんと小突いた。
りんご「うちらが出会ったあの日、いきなり雪華司令にスカウトされてびっくりしたよねーww」
タレ「ほんまにあの時はびびった/^o^\」
りんごはCGRのことを考えた。何故か一番に思い出したのはCGRの新入生、ルルのことだった。

りんご「ねー、タレはルルのことどう思う?」
タレ「あっ!今ちょうど私もそのこと聞こうと思ってたねん。」

ガールズレッド・猫野瑠々。
りんご「何て言うかナマイキwwwwwwだけど、」
あれはうちら以上に未熟で、ちっちゃくて、ほっとけない奴。
りんご「可愛い後輩だよ‼」
タレ「せやな。」

先生「くらー!いつまでも喋ってないで・・・」
りんご・タレ「はいはーい!!」
2人は早くCGRの皆に会いたくなり、慌てて掃除を再開した。

つづく





ルル「今回出番無かったんですけど…」